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看護師が退職できない理由5つ【引き止めにはガチガチ法律武装で】

2022年9月9日

「退職したいけど、怖くて退職できない・・・
上司の顔を想像しただけで無理・・・」

この記事は、こんな悩みがある看護師の方に向けて書かれてます

こんにちは(ペコリ😌)
公認心理師のオッシーといいます
サイト訪問ありがとうございます
さっそくですが…

本記事のメリット:
恐怖や罪悪感でどうにもならないときの対策が取れる

  目次:お好きなとこだけどうぞ(目安7分)

  • この記事を書いた人

オッシー

看護大学卒業後、精神科急性期看護師を13年間していました。臨床時代に精神保健福祉士、社会福祉士、ケアマネ、公認心理師の資格を取得。今はブログを書いて生活しています。13年間の看護経験を活かして、20代の看護師に向けて転職情報を発信しています。

「ツラい…今すぐ辞めたい」という人はこちら

1. 看護師が退職できない5つの理由【恐怖と罪悪感が大きい】

まずは退職できない理由をあげますね(実体験も込めて😅)

  看護師が退職できない理由

  • 上司がとにかく恐怖
  • まわりに迷惑をかける罪悪感
  • 就業規則
  • 奨学金
  • 働いて1年も経ってない

当てはまるものはありましたか?
ゆっくり1つずつ見ていきましょう😌

① 上司がとにかく恐怖

これが最大の理由じゃないでしょうか?(私はカンペキにこれ😅
「辞めます」って言ったとこを想像しただけで、震えますよね…

ちなみに私の後輩は最悪で、「いまの人が少ない状況お前わかってんだろ💢」と上司からブチギレられました。

上司が「大丈夫だよ、辛かったらいつでも辞めていいんだよ」と言ってくれたら、救われるのに。

② まわりに迷惑をかける罪悪感

恐怖の次は、罪悪感ですよね。
同僚、後輩、先輩、患者さんに迷惑をかけてしまう…
これも辞められない理由として大きいです。

  • 辞めたあとの受持ち患者さんがどうなるか考えた?
  • 今まで助けてくれたスタッフの気持ちわかってる?

プリセプターや病棟リーダーをされてる方は、とくに責任を感じてしまうのではないでしょうか。

③ 就業規則

例えばこんな感じです。

「退職を希望する従業員は少なくとも3か月前までに所属長にその意思を告げ、1か月前までに退職願いを書面で提出しなければならない」

退職願いを出すのも恐怖だし、3か月働くのも無理ですよね…
ヒドい病院だと、退職は年末のみ受け入れるとか、順番待ちなんてとこもあります。

④ 奨学金

お礼奉公中の看護師の方もいると思います。
「辞めたら全額一括で払ってね😊」と言う(借金取り)病院もあります。

「それができねぇから、奨学金もらってんだよ」ですよね…

⑤ 働いて1年も経っていない

新卒や転職した方に多い悩みですね。
1年も続かない自分は、看護師失格だと思ってしまうこともあります。
例えば、こんな追い打ちをかける言葉も…

  看護師の引き止めフレーズ

  • 最低でも3年は耐えなきゃダメだよ
  • 1年目で辞めるとかありえない
  • ここでダメだったら、よそでも通用しないよ

退職できない5つの理由は、これで以上です。
恐怖や罪悪感が強く影響してるのが、わかりますね。

じゃあ、感情コントロールのスキルを学べば解決するかっていうと、たぶんムリですよね…
なぜなら、上司のブチギレ顔を想像したらもう無理ですよね。

感情は無理にコントロールしなくていいと思います。
そのかわりと言ってはなんですが、ガチガチに法律武装してみませんか?

2. 退職できない看護師を守ってくれる2つの法律【引き止めは無効】

結論から言うと、あなたは絶対に退職できます。
誰もあなたを強制的に働かせることはできません。

理由はこちらの2つです。
テストに出ませんが、丸暗記をおすすめ!!

  ① 民法 第六百二十七条

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

民法第六百二十七条

一言で言うと、退職の申し出をしたら、2週間後に退職確定
ご存知でしたか?(私は知らず退職した😅)

補足:
「雇用の期間を定めなかったときは」ってとこが、少し気になりますね。
例えば、派遣社員や契約社員は、雇用期間を決めて働いてる場合があります。
しかし、あなたは正社員の看護師で、何年働きますって就職前に契約してないですよね?
なので、この民法が適応されます。

次いきましょう。

  ② 労働基準法 第5条

(強制労働の禁止)
使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。

労働基準法第5条

精神の自由についても、書かれてあることにご注目ください。
もちろん、恐怖や罪悪感を与えて拘束するのも違法です。

どうですか?
病院や上司から教わったことないですよね。
でも、あなたはすでに2つの法律でガッチリ守られています。

就業規則に3か月前とか書いてあっても退職できる

優先順位は、民法>>就業規則です。
もし就業規則>>民法だったら、病院はやりたい放題です。

例えば、こんなのだってOKになってしまいます。

〜退職を希望する従業員は3年前までに所属長にその意思を告げ、1年前までに退職願いを書面で提出しなければならない〜

これっておかしいですよね?
病院ルールが民法をくつがえすことはありません。

もちろん、就業規則を守らなかったら円満退職はできないかもしれません。
しかし、退職はできます

罪悪感を与える心理攻撃も無効

例えばこんな感じです。

  退職者への引き止め

  • 辞めたあとの受持ち患者さんがどうなるか考えた?
  • 今まで助けてくれたスタッフの気持ちわかってる?
  • 新しい看護師が来るまで待つっていう社会のルール知らないの?

心理攻撃で精神を拘束し、労働を強制させるのも違法です。

患者さんや他のスタッフに損害を与えないよう人材確保するのは、病院がやること。

就職(転職して)1年経ってなくても退職できる

退職できます。
データをご覧ください。

  退職者数・離職率(日本看護協会)

画像引用 2020 年 病院看護実態調査 報告書 日本看護協会 強調筆者

新卒でも既卒でも、1年以内に退職してる人がいるとわかりますね。

私の病院では、たった1日働いて辞めた中途看護師さんいましたよ(あんときはビビった😅)

奨学金が途中でも退職できる

奨学金は払わなくてはいけませんが、退職できます。
ちょい長いですが、役に立つので引用します。

私は転職先に奨学金を肩代わりしてもらいました。

「2.新たなお礼奉公」パターンでした。

転職して2年で借金が消滅しました。
晴れて綺麗な身分になった訳です(^^)
お礼奉公中の転職では、一番良いパターンだと思います。

しかしながら、デメリットとして。
肩代わりしてくれる病院が見つからない点です。

(中略)

じゃあどうするか?

私は病院に片っ端から電話をかけました。
しかし、病院側も警戒しています。
どこの馬の骨かもわからない人間に「肩代わりしますよ」とは絶対に言いません。
「そんな病院あるわけないでしょ?」と電話越しに何度も失笑されました。

結局行き着いたのは、担当者付きの転職サイトです。
担当者はプロの転職エージェントなので、肩代わりしてくれる病院を知っています。
それを紹介してもらった感じです。

看護師のお礼奉公中に転職した方いますか?【奨学金返済の相談】 看護師の転職を考えるきっかけとは?

転職サイト(エージェント)というのは、あなたに合った求人を紹介してくれる無料の転職サービスです。
看護師の免許があれば誰でも使えて、他にもこんなサービスを受けられます。

  転職サイトから受けられるサービス

  • 面接対策
  • 条件交渉
  • 内部情報のリサーチ
  • 履歴書の添削
  • 退職の伝え方のアドバイス
  • アフターフォロー

くわしくはこちらでわかります。
»無料で看護師転職サイトが使える仕組み【よくある疑問7選つき】

以上が、あなたが100%退職できる理由です。

でも・・・でもですよね・・・
頭でわかっちゃいるけど、できないのが退職ですよね。

3. 退職できるってわかっているけど、看護師が退職できないときの対策4つ

世の中、理屈じゃないってのはまさにそのとおりです。
(震えながら上司と面談したのでめちゃわかる)
私たち看護師って知識や理論だけで、動いてるわけじゃありませんよね?

でも退職したい…
でも一人じゃどうにもならない…
こんなときは、職場以外の人に頼ります。

  理屈がわかっても動けないときの対策

  • 信頼できる友人・両親に相談する
  • 転職アドバイザーに相談
  • 退職代行サービスのスタッフに相談

1つずつ見ていきましょう。

① 信頼できる友人・両親に相談する

自分一人でどうにもならないときは、信頼できる友人や家族に頼る。
これがいちばん気持ちが和らぐのではないでしょうか。

例えば、私は退職した元プリセプターに相談し気持ちを落ち着けていました。
あなたの身のまわりにも、助けてくれる人が必ずいるはずです。
私なんかでも良ければ、TwitterでDMください(うぇるかむ!!)

② 転職アドバイザーに相談

転職アドバイザーとは、転職のサポートしてくれる転職のプロスタッフです。
転職を決めている人は、まずアドバイザーさんの利用をおすすめします。
なぜなら、転職アドバイザーは求人の紹介だけでなく、退職のアドバイスもしてくれるからです。

またスムーズに退職できるよう、退職意向の伝え方や退職までの流れについても、状況をお伺いしながら、丁寧にアドバイスしますので安心です。

マイナビ看護師

転職サイト(アドバイザー)の選び方は、こちらですぐわかります。
»【全57社リサーチ】看護師転職サイトの迷わない5つの選び方

補足:転職しようとしてる方へ
なんとなく求人を見て病院を決めようとしてませんか?
それだとブラック病院にハマります。
ぜひこちらをお読みください。

③ 退職代行サービスの人に相談

上司が恐くてどうにもならないときは、もうこれ一択です。
恐怖感で身動きがとれないときは、退職代行サービスのスタッフに頼りましょう。
転職サイトのように無料じゃないですが、上司と話をせず翌日から病院に行かず退職できます。
無料相談あり東京都労働委員会認証の合同労働組合【退職代行ガーディアン】

もちろん、今すぐじゃなくてOKです。
でも、退職の手続きを全部代わりにやってくれるサービスがある。
これを知ってるだけでも、気持ちは軽くなりますよね。
ぜひ記憶の片隅にしまっておいてください。

大丈夫ですからね。
あなたは100%退職して自由になれますからね😉

参考 / 引用
・民法 e-Gov法令検索
・労働基準法 e-Gov法令検索
・2020 年 病院看護実態調査 報告書 日本看護協会
・看護師のお礼奉公中に転職した方いますか?【奨学金返済の相談】 看護師の転職を考えるきっかけとは?
・マイナビ看護師

  • この記事を書いた人

オッシー

看護大学卒業後、精神科急性期看護師を13年間していました。臨床時代に精神保健福祉士、社会福祉士、ケアマネ、公認心理師の資格を取得。今はブログを書いて生活しています。13年間の看護経験を活かして、20代の看護師に向けて転職情報を発信しています。

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