NURSE

精神科看護師=性格悪いはデマ【でも性格が悪い人の割合は高い】

2022年7月7日

「なんで精神科看護師だけ性格悪いって言われるの??
精神科に興味あるのにテンション下がる・・・」

こんにちは公認心理のオッシーといいます(ペコリ😌)

「精神科だって性格が悪い看護師もいれば、良い人もいるはず。
なのに『精神科=性格悪い』って言ってる人がかなりいる・・・」
こんなふうに、自分にとっての当たり前が、揺らいでいませんか?

本記事では、あなたの当たり前が正しいことを証明します!!
さらに、性格の悪い看護師と仕事するイライラを和らげる方法も解説

  本記事内容(所要時間0:05)

  • この記事を書いた人

オッシー

精神科救急ナース13年経験 | 現 個人事業主ライター | 資格: 公認心理師 + 精神保健福祉士 | 看護師ならサービス残業は当たり前と13年洗脳されていました。 いま看護業界からサービス残業を消す方法を考えています。

それでは

1. 精神科看護師性格=性格悪いはデマ

あなたではありません。
間違っているのは、『精神科看護師=性格が悪い』と言ってる人たち
あなたは間違ってません!!

13年働いてきたから言いますけど、性格が悪い看護師はたしかにいる。
でも、優しくて話し合える同僚や先輩はそれ以上にいました。

性格が良い人もいれば、悪い人もいる。
ここは100%譲りませんっ!!

だけど、こちらのGoogleサジェストが気になりますよね?

1つ事実があります。

2. 【事実】精神科は【性格が悪い看護師】の割合が高い

精神科は【性格が悪い看護師】の割合が高いは、事実。
なぜなら、精神科の方が一般科より、看護師の総数が少ないから。

これって、罰ゲームのわさび寿司と同じ

精神科
一般科

全体の数が少ないと、わざび寿司が目立って見えません?
同じことが『精神科=性格が悪い』にあてはまるんです。

医療労働 看護職員の労働実態調査よると、
一般病棟で働いてる看護師の割合は53%。
精神病棟は3.8%。 その差は約14倍。

目立つ = 数が多い??

Googleサジェストのからくりはコレ

精神科看護師はそもそも人数が少ない

性格が悪い人がいると、目立つ

目立つと数が多いように錯覚する

精神科看護師は性格が悪い

「精神科だけ性格悪いって言われるはおかしい!!」
そう思ったあなた!!
正しいっ!!

いやでもマジで、
性格の悪い看護師っていますよね…

3. 性格の悪い看護師の対処法【タイプ別は無意味】

まず一番大切なことを言わせて下さい。
自分が悪かったと思っちゃダメ!!
これはゼッーーータイ守って下さい!!

間違っているのは、言葉で攻撃してきたあいつ。
あなたは悪くない。

ナイフで胸を刺されて血が出てるのに、
「すいませんでした」なんて頭下げませんよね??

タイプ別は無意味

例えば

  • 人の悪口ばかり言う看護師
  • 人のあら探しばかりする看護師
  • マウンティング看護師
  • 先輩と後輩で態度を変える看護師

こんなカテゴリー分けって、
意味ないと私は思ってます。
なぜなら対処法は同じだから。

  • 近づかない(物理的にも心理的にも)

では、近づかないようにできないとき、
どうすれば良いかいっしょに考えていきましょう。

4. 性格の悪い看護師は避けられない【けど心理は読み解ける】

相手の心理が読めると、
メントスを噛んだときのように
気持ちがすーっとします。

じっさいにやってみます!!

  マウンティング看護師

イマジネーションを使うと看護師に見えます…

「ほんと使えない 看護師辞めたら? 向いてないよ草」

ありがちな反応がこちら

ムカつく

性格悪いなこいつ

性格が悪いみたいなフワフワした理由に落とし込んでも、
気持ちは落ち着きませんよね。

「性格が悪い」の代わりに、
ここに落とし込んでみます。

  • 休憩取れなくて、腹減ってんだろな…
  • 寝不足なんだろな…
  • 彼氏とうまくいってないんだろうな…

カテゴリー分けするとこんなカンジです

外的要素内的要素
自分に原因自分がクズだから…
相手に原因忙しい、空腹、睡眠不足、彼氏性格が悪い
繊細な人ほど自分の内的要素と思うので注意!!

「いやっ知らんしっ!!」って思いながらも、
「まぁ…自分もお腹空いたらイライラするかぁ…」って
ちょっとわかる気もしますよね。

このちょっとわかるが、メントス効果で、すーっとします

心理は読み間違えてOK

あなたの感情が和らげば、それでいいから。
自己嫌悪になったり、イライラが取れないのが一番マズい。

まずは相手の外的要素を探ってみることをオススメします

ここから深堀りです。
難しいと思ったら、閉じてしまって、ぜんぜんOKです。
精神科で働くときの重要キーワードがあります。

5. 精神科看護師だけがもつ隠された心理背景

これは13年間の経験で得られた私の考察です。
精神科看護師は、自分自身の心を癒やすために精神科を選ぶ

『自分自身の心を癒やす』がキーワードです。

一般科と精神科の決定的な違い

例えば、こんな一般看護師いませんよね。

  • 自分がいま肺炎だから、呼吸器科で働いてる。
  • 自分がいま骨折してるから、整形外科で働いてる。

しかし、精神科ではこれがありうるんです。

  • 自分がいま精神的に病んでいるから、精神科で働いてる

なぜなら、自分の心も癒せると無意識で考えているから。
例えば、看護師になる20,30代の心理状態はこちらでわかります。

令和2年(2020) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 P.36 赤枠 筆者

20,30代が直面する危機はこちら

  エリクソンの発達課題

発達課題心理社会的危機
青年期同一性(identity)同一性混乱
成人期親密孤立

精神的危機を及ぼすライフイベント

もちろん、10代が順風満帆だった人もいます。
一方で、このような経験をした人もいるはず。

  • 失恋
  • いじめ
  • 性差別
  • 親の離婚
  • 受験の失敗

周りのサポートで、乗り越えた人もいる。
一方で、乗り越えられなかった人もいる。
そのような人が看護学生・現役看護師だったら、こんなふうに考えても不思議じゃありません。

「もし精神科看護師になれば、
自分自身の心も癒やすことができるかもしれない

誰も口にしませんが、自分を癒やす目的で精神科で働いている人は、
じつは多いのではないかと私は推察してます。

しかし、誰もが過去を克服できるわけじゃありません。
精神科看護師になったけど、うまくいかなった場合を考えます。

6. 性格の悪い看護師の心理背景にもう一歩踏み込む

例えば、
役職があり、すでに地位を確立してるのに、新人をいじめる。
新人なのに、先輩看護師に偉そうな態度を取る。

性格が悪いと思われがちですが、
実はこんなふうにも考えられます。

  役職がついてる看護師

ほんとは医者になりたかった。けど受験に失敗して医学部に入れなかった。
だから今も医師に対して劣等感を抱えている。
その劣等感を弱い立場の新人にぶつけている。

  新人看護師

親に手に職をつけろと言われただけで、本当は看護師になりたくなかった。
だから、親への反発心を先輩看護師に向けている。

わかりますよ・・・「知らんがな!!」ですよね。
でも、「もし自分が同じ立場だったとしたら」と想像すると、
1ナノミクロンはわかりますよね。

外的要素内的要素
自分に原因
相手に原因受験の失敗、 親との確執

精神科には、穏やかで、静かな看護師も多いです。
でも、それってほんとに性格が良いからなのかって考えると、
違った人物像が浮んでくることがあります。

まとめ

精神科に興味があって、
いつか精神科で働くときは、
ぜひ「自分自身の心を癒やす」というキーワードを思い出してみて下さい。

性格悪いと思ってた人の隠れた心理背景が読めて、イライラした気持ちが落ち着きます。

とまぁ、こんなカンジで、
精神科で働くと心理を推測する技術も磨けるので
おもしろいですよ〜

  • この記事を書いた人

オッシー

精神科救急ナース13年経験 | 現 個人事業主ライター | 資格: 公認心理師 + 精神保健福祉士 | 看護師ならサービス残業は当たり前と13年洗脳されていました。 いま看護業界からサービス残業を消す方法を考えています。


-NURSE