「なんで看護師転職サイトって無料なんだろう?
サポートしてもらえるのに無料ってなんか怖い・・・
転職しなかったから、お金を請求されるとかってホントない?
そもそも転職サイトってどうやってお金を稼いでいるの?」
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
本記事を読む前に、先に答えを言うと追加請求はされないのでご安心ください。
転職サイトからの登録完了メール。
(看護roo!、レバウェル看護、ナース人材バンク)
1. 看護師転職サイトが無料の仕組み【追加請求は本当にされない?】
仕組みはこちらです。
なぜ無料で使えるの?
医療機関がお金を払っているからです。
追加請求とかキャンセル料って本当にない?
ありませんよ。
お金を取ることは法律で禁止されてます。
有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。
職業安定法第三十二条の三 強調筆者
しかしメリットは、あなただけではありません。
トリプルメリット
- あなた:自分に合った職場が見つかる
- 医療機関:(お金はかかるけど)優秀な看護師を獲得できる
- 転職サイト:医療機関からお金がもらえる
以上が無料の仕組みです。
2. 看護師転職サイトはどうやってお金を稼いでいる【無料の仕組みの裏側】
繰り返しですが、看護師転職サイトは医療機関からお金を得ています。
例えば、あなたが看護roo!というサイトを使って、”ホワイト病院”という職場に転職します。
すると看護roo!は、ホワイト病院から成功報酬を受け取ります。
ホワイト病院がお金を払っているので、あなたは無料ですね。
看護師転職サイトはいくらもらってる?
医療機関が転職サイトに支払う費用は、看護師の年収の15〜25%。
例えば、あなたの年収が300万なら45万〜75万円が相場です。
独立行政法人福祉医療機構の調査によると、看護師の1人あたりの平均は76万円です。
無料の仕組みの裏側の声
「お金かかるんだったら、医療機関は転職サイトを使わない方がいいんじゃない?」と思うかもしれません。
そのとおりです。しかし現実は使っています。
なぜなら看護師転職サイトを使わないと看護師が確保できないから。
病院のアンケートです
費用が高く、出来る事ならば、紹介を受けたくないが、基準があり、やむを得なく利用している。
「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査
ハローワーク、広告、新卒学生等からの入職が厳しい以上必要悪と考えています。
「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査
こういう声は転職サイトを使う前に聞いておくべきですね。
3. 看護師転職サイトの無料の仕組みでよくある疑問
お金に関連する疑問をまとめました。
- ボーナスや給料を削られない?
- 不利にならない?
- 不採用につながらない?
- 求人先の迷惑にならない?
その①:ボーナスや給料を削られない?
看護師転職サイトに支払う採用費用と、給料などの人件費は出どころが異なるため心配ありません。
しかし、”待遇に差をつける方向性を考えている”という病院もあります。
需要と供給がありビジネスとして成立するのだから、やむを得ないところもある。人材の質は紹介と自己応募で傾向は特になく、いい人はいいしダメな人はダメ。今後は紹介会社経由と自己応募に待遇差をつけ、自己応募を促進する方向性を考えている。
「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査 強調筆者
気になるときは看護師転職サイトを登録したら、担当者に相談しましょう。
その②:不利にならない?
なることがあります。
下記の3つの条件が重なったときです。
- 条件1 :採用枠が残り1枠
- 条件2:あなたが『転職サイト』を使って応募した
- 条件3:あなたと同じ経験・スキルの看護師が『自己応募』で来た
この3つの条件が同時に重なったら、あなたは不利になります。
なぜなら、あなたを採用すると費用がかかり、自己応募者の採用費用は0円だから。
看護師転職サイトを使う前にこのリスクは覚えておいた方がいいですが、可能性は低いと考えられます。
その③:不採用につながらない?
つながらないですよ。
なぜなら転職サイト経由の転職が最も多いから。
採用経路別 採用人数
- 1位:転職サイト(民間職業紹介事業者)38.5%
- 2位:直接応募 21.5%
- 3位:ハローワーク(公共事業安定所) 15.0%
その④:求人先の迷惑にならない?
ならないです。
経営不振になるレベルなら、そもそも看護師転職サイトを使えません。
もし困ることがあるとしたら、あなたが転職して来てくれないことですね(`・ω・´)ゞ
参考 / 引用
・職業安定法第三十二条の三
・職業紹介事業制度の概要 厚生労働省
・「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査 公益社団法人全日本病院協会
・医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査 厚生労働省職業安定局需給調整事業課