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【看護師向け】転職サイトの違反とお祝い金のニュースで思うこと

2023年6月29日

1. 【看護師向け】転職サイトが「お祝い金」で人を釣るのは違反だが…

本日2023年6月29日
「転職決まればお祝い金」は違反行為、実態調査へ 医療・保育の分野の見出しでYahooにトップニュースが出ました。

転職サイトが「仕事を探している人」を「お金」で釣って、転職を繰り返しさせて荒稼ぎしてるという記事ですね。

  看護師と看護師転職サイトの例

例えば1人の看護師を転職成立させたら、看護師転職サイトは医療機関から平均76万円の成功報酬をもらいます。
看護師が、かつてもらっていたお祝い金は2000円〜最大40万円。
看護師にお祝い金を渡していたとしても、儲かるってわかりますね。

もちろん1、2か月で看護師が辞めてしまったら、転職サイトは報酬を返金しなければなりません。
しかし転職して半年とか経過すると、報酬の返金義務がなくなります。
この瞬間を狙って、もう一度看護師に「転職しませんか? お祝い金また出しますよ」と釣って転職させて、またお金を稼ぐ仕組みです。

こういう問題が横行したので、お祝い金の制度は2021年4月に禁止されました。

今回はいまだお祝い金の違反を繰り返してる転職サイトが見つかったというニュースです。
しかし、悪いのは転職サイトだけでしょうか?

お祝い金を渡す転職サイトより、労働基準法を違反してる医療機関の方が悪

厚生労働省は転職サイトを調査するより、看護師をタダ働きさせている病院を調査すべきです。
なぜなら、残業代を支給しないのは労働基準法37条の違反だから。
じっさいに75%の看護師がサービス残業しています。

画像引用 看護師白書 2021年度版 看護師の労働実態と就業・転職志向 マイナビ看護師

例えば、あなたの月給が20万円で毎日1時間日勤で残業したら、1か月の残業代は約3.2万円です。
この3.2万円を毎月あなたから踏み倒してるのが、ブラックです。

私も13年残業してきましたが、残業代は0円。
1000万円くらい損してきました。

もちろんお祝い金の違反の調査も大事だが、厚生労働省はまずハロワの求人に「残業代支給の有無」の項目を義務付けるべき。
ブラックかどうかわかれば、看護師はお金で苦しまなくてすむから。
しかし厚生労働省は残業代にこんなふうに考えています。

ハローワークでは労働基準法等の労働関係法令違反が前提となるような項目を設けておりません

厚生労働省

ニュースの内容によると、お祝い金の違反をしているは、4300事業所のうち8件。わずか0.1%。
残業代を支給されていない看護師は0.1%でしょうか。

残業代の有無は求人票に載っていない。厚生労働省も看護師のサービス残業を見て見ぬふりをする。
そんな残業代が出るかどうかを、完全無料で教えてくれる転職サイトは本当に悪でしょうか?

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