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精神科看護の初級おすすめ本3選【最初はこの1冊だけで大丈夫ですよ】

2023年10月3日

「精神科看護のおすすめの本を知りたい。1か月後に精神科で働くから、今のうち勉強しておかないと…でもどんな知識が必要で、どの本を読めばいいんだろう?」

こういった疑問にお答えしますね。

  本記事の内容

  本記事の信頼性

  • この記事を書いた人

オッシー(ブロガー)

・元精神科看護師
・公認心理師と精神保健福祉士の資格保有
・現在ブロガーとして活動中

本記事を書いてる私は、精神科急性期病院で13年間看護師をしていました。

今回はこれから精神科で働き始める20代看護師に向けて、精神科看護のおすすめ本を3冊ご紹介しますね。

これさえあれば、精神科で自信をもってやっていけますよ!!
それではさっそく本題へ(`・ω・´)ゞ

  本記事の透明性

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1. 精神科看護のスタートに必読!知識ゼロでも読めるおすすめ本3選

おすすめ本はこちらです。

  1. はじめての精神科
  2. 精神科の薬がわかる本
  3. 精神保健福祉法詳解

おすすめ本①:はじめての精神科

この本は、これから精神科で働きはじめる看護師に最適な一冊です。最初はこの1冊だけで大丈夫です。

  おすすめ理由

  • 専門用語が少なく、わかりやすい
  • 精神科ならではのコミュニケーション方法が具体的に解説されている
  • 精神科で働く援助者のメンタルケアにも触れている

例えば、この本には精神科の患者とどのように接すればよいか、具体的な声かけの例がくわしく書かれています。それだけでなく、精神科で働いていて辛くなった時の対処法も紹介されてます。この一冊だけで精神科看護の全体像がつかめます。

私のおすすめポイントはp.75の「精神の問題とは優先順位の逸脱」。当時ここを読んで目からウロコでした。

偏ってるからこそ現場向き

この本は一人の精神科医が執筆してるため、偏った見方だと感じるかもしれません。

しかし偏っているからこそ、現場で使えるノウハウが詰まっているといえます。もし学術的な知識が欲しい場合は、精神神経疾患ビジュアルブックがおすすめです。

おすすめ本②:精神科の薬がわかる本

この本は薬物療法についてくわしく学びたい看護師におすすめしたい一冊です。

  おすすめ理由

  • 薬物療法は精神科医療の大黒柱で、薬を押さえなければ精神科で働けない
  • 薬の作用メカニズムを神経伝達物質を交えてわかりやすく解説している
  • 薬の種類がとにかく多い精神科でも、この本さえあれば一つずつ覚えていける

この本は精神科でよく使われる薬の種類や、それがどのようにして効果を発揮するのかをくわしく説明しています。初めて臨床にでるとき、患者さんや家族に薬について説明するさいにも、この本があれば安心です。

私はこの本を読んで、長年イミフだった副作用を抑える薬(アキネトン)の作用メカニズムがわかって感動しました。

おすすめ本③:四訂 精神保健福祉法詳解

この本は精神科看護師にとって必携の法的ガイドブックで、法的リスクを回避できます。

  おすすめ理由

  • 精神科には厳格な法的規制があり、知らないと最悪訴訟につながる。
  • 「隔離拘束」や「強制的な入院」の決まり事がわかる

ちなみに過去に私は現役弁護士(患者さんです…)を受け持ちしたことがあります。そのとき「わたしを強制入院させた法的根拠は?」とツッコまれとき、この本を参考にしました。この本なかったらマジでヤバかった…

買わなくても大丈夫です

この本は個人で買う必要はそこまでありません。精神科病院なら100%ナースステーションに置いてあります。ちなみに私も買ってませんw(7000円は高いっす…)

しかし「精神保健福祉法詳解」という本の「存在」だけでも知っておくと、いざ困ったときに必ず役に立つので、今回ご紹介しました。

これだけブクマしておきましょう

今の時点では、下記のサイトだけで十分です。私も職場のPCにブクマしてちょこちょこ参照してました。
»精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
»精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第三十七条第一項の規定に基づき厚生労働大臣が定める基準

ではでは次に、どの本のどこから読めばいいかを解説します!!

2. まずはココ!「はじめての精神科」の9つの疾患イメージ

精神科で働き始める看護師が、まずつかむべき知識は精神疾患!! そしてその理解に最も役立つ本が冒頭で紹介した「はじめての精神科」です。

  「はじめての精神科」で精神疾患から学ぶ理由

  • 精神疾患の理解は、精神科看護の基本中の基本
  • 「はじめての精神科」は約100ページにわたって精神疾患が解説されてる
  • 精神疾患を理解すれば、臨床での失敗を避けられる

はじめての精神科の第2章のコンテンツは、「疾患のイメージー目の前の相手を理解」です。
ここに9つの疾患(病状)とそれぞれに対する具体的なケアの方針が書いてあります。まずここを読めば、どのように患者さんにアプローチすればいいかわかるようになります。

補足:9つの疾患とは、①高齢者の妄想、②統合失調症、③うつ状態、④双極性障害、⑤ストレス関連、⑥パーソナリティ障害、⑦発達障害、⑧依存症、⑨認知症です。

まずは精神疾患の正しいイメージ作り

もちろんコミュニケーション技術、薬物療法、法律の知識も大切です。しかしまずはこれから出会う患者さんが、どのような疾患に苦しんでいるか理解することがはじまりですよね?

「はじめての精神科」の第2章の疾患のイメージは、精神科で働く看護師にとって必読のセクション。ここの知識を身につければ、精神科看護の成功につながります。精神科がはじめての人はまずこの章を読んで、精神疾患を正しく理解しましょうね。

最後は体験談を交えた深掘り!!

3. 【体験談】究極の精神科看護の本 = 先輩のおすすめ本

精神科でうまくやっていくなら、まずお手本となる先輩を探しましょう。そしてその先輩のおすすめ本を読む!!

  先輩からおすすめ本を聞く理由

  • 先輩のおすすめ本には、その職場で役立つ知識が詰まっている
  • 先輩と仲良くなれる!! ← 超絶大事!!

13年間看護師を続けられた秘訣

私自身、精神科で働き始めたときにこの方法を試しました。職場で尊敬する先輩に「役に立った本を教えてください!!」と聞いて、本当に買って読みました。ちなみにその先輩とは今でも仲が良く、結果として13年間精神科でうまくやっていけました。

ちなみに精神科1年目のとき、先輩がおすすめしてくれたのは、精神科ビギナーズ・テキストという本です。そしてその後が「はじめての精神科」(←旧版です)です。あぁ懐かしいwww

やっぱり人間関係です

もちろん先輩がおすすめする本が、あなたにピッタリとは限りません。しかしその本を通じて先輩と信頼関係が作れることに価値があります。本の知識も大事ですが、やっぱりうまくやっていくには人間関係ですよね!!

まとめ

精神科では専門的な知識はもちろん重要ですが、先輩と良い関係を築くことも大切です。その助けになるのが、先輩のおすすめする本を読むことです。ぜひ知識も人間関係も充実させて、精神科でうまくやっていきましょうね(`・ω・´)ゞ

応援しています!!

-nurse, 精神看護師