「便をしたら血が混じっている…どうしよう…」
こんな状況でいま心配になっていませんか?
実は私も先日まったく同じ出来事がありました。
本記事は40代の元看護師が血便に見舞われた体験談です。
「医療情報の提供」ではなく、あなたと体験を共有できたらと思い記事にしました。
2023/8/5 突然、血便が出た
13時頃、自宅のトイレで排便をしたら血が出ました。
どう見ても「これはマズいやつだ・・・」とわかるくらいの血の量と色でした。
痛みはまったくありません。
しかし、血便に納得できません
というのも、2か月前の健康診断で「便潜血検査」で陰性だったから。
こんなカンジで、お墨付きはもらってました。
しかし、、、
「もしかして、検査結果が間違いだった? 便の採取がうまくいってなかった?」
こんな疑問がよぎりました。
いてもたってもいられなくなり、自室をうろうろしました。
“「自分だけは大丈夫」そんなあなたに知ってほしい”
健康診断でもらったパンフを見返したらこんなメッセージが、、、
自己判断は間違いです
この断言ワードが胸に突き刺さりました。
パンフレットはこちら
(NPO法人ブレイブサークル運営委員会)
陰性でも、気になる症状があるときは迷わず受診しましょう
そのとおりすぎて、ぐうの音も出ません、、、
血便から腹痛
しばらくするとお腹(左下腹部)が痛くなります。
血便が関係してるのか、ストレスが原因かわからず、立っているのも辛くなってきました・・・
2時間くらい横になってからこう思いました。
「もうダメだ…見てみぬふりはできない」
実は2、3週間前くらいから、なんとなく便に血が混じっているのに気づいてました。
「消化器内科・内視鏡科」に受診
かかりつけのクリニックはあったんですが、「消化器内科」ではなかったので、新しいクリニックに受診することにしました。
医師は50歳代男性。
飛び込みの診察でも嫌な顔ひとつしない先生でした。
これまでの経過を伝えると、先生の一言はこうでした。
「内視鏡検査で腸を調べることができますけど、どうされますか?」
もしこのときに「それは危険です。今すぐ検査すべきです!!」と強引に言われたら、
断っていたかもしれません。
しかし医師の言い方は違いました。
「選ぶのはあなたですよ。しかし、もし検査するということであれば、しっかりサポートします」
こんなふうに私には聞こえました。
「検査お願いします」
それから、内視鏡検査の説明を受けました。
検査費用:6000円から27000円(3割)
同意書
注意事項
食事
スケジュール表
家に帰ってからも、腹痛はまだあります。
検査が決まった安堵と、大きな病気が発見されたら…という見えない先行きで気分はグチャグチャでした。
2023/8/6 大腸内視鏡検査の前日【血便から2日目】
医師の指示どおりに、この日はおかゆやうどんを食べてました。
隠さずに本音を言うと、「牛乳」がダメだとわかっていたのに、夕食後にソフトクリームを食べてしまいました。
ソフトクリームの成分がわからないバカです。
排便はありません
また血便が出るんじゃないかという不安もあったせいか、検査前日の排便はなし。
昨日のような腹痛は幸いありませんでした。
寝る前にこちらの液体の下剤を飲みました。
元看護師なので、この下剤はよく知ってましたが、自分が飲むのははじめて。
甘いとは知ってましたが、本当に甘かった。
まるで砂糖水。
「寝てるときに便が出たらどうしよう…」と不安でしたが、便意は全くありませんでした。
2023/8/7 大腸内視鏡検査の当日【血便から3日目】
朝6時半に起床。
腸をキレイにするモビプレップ(経口腸管洗浄剤)の準備します。
指示とおりに朝の7時から飲み始めます。
しかし、、、
マズい
製薬会社様には大変申し訳ないですが、、、
飲むとわかりますが、この薬がマズい・・・
よくいえば梅味なんですが、私は完璧にNGな味でした。
最初の1、2杯はラクに飲めたんですが、だんだんマズさに耐えられなくなりました。
飲めば飲むほど、自分の中の「マズい飲み物ランキング」が急上昇していきます。
一口飲んでは水を飲み、一口飲んでは水を飲み。
コップ1杯飲むのも一苦労でした。
飲んでる途中に便が出ました
モビプレップを飲んでる途中で便が出ました。
やっぱり便には血液が混じってます。
でも「検査当日だからむしろ好都合!!」と謎のポジティブシンキングしてました。
便はモビプレップの説明書のように、どんどん形と色が変化していきます。
キレイな話ではないですが、、、
感染症の下痢になったときのように、最後は水のような便しか出なくなります。
とにかく腸を空っぽにしないと検査ができないので、とにかくマズいけど飲みました。
というか私はソフトクリームを食べてしまったので・・・
朝も昼も食事は禁止でしたが、お腹は空きません。
とにかく朝7時からひたすら薬と水だけを口に入れました。
14:00クリニックへ受診
受け付けを済ませてしばらくすると、看護師に呼ばれて検査室に案内されました。
着替え
「浴衣の病衣」と「お尻に穴が空いてる特殊なパンツ」に履き替えます。
靴下は脱いでも脱がなくてもどちらでもOKで、私は脱ぎました。
脱いだ洋服と、バッグはロッカーに入れてカギをかけます。
温泉のときのように、ロッカーキーは手首に巻きます。
点滴と血圧測定
点滴は人生で初でしたが、採血と同じで大して痛くありません。
血圧も正常でした。
しばらくすると医師が来ました
「それでは検査していきましょうね。なにか不安なことわからないことはありませんか?」と優しい一声でした。
医師はマスクからでもわかる「にっこり笑顔」でした。
元看護師なのでわかりますが、医療者ならではの「患者さんを不安にさせない笑顔」です。
処置室で横向きになって、
いよいよ検査開始。
肛門に内視鏡が挿入されたはずですが、、、
麻酔のせいか、記憶がまったくありません・・・
途中で少しだけ目を覚ましました。
お尻の中をグリグリされている感覚はありました。
でも別に痛いわけでもなく。
「やべ、便が出そう・・・でも我慢しなくちゃ」と思った記憶は残ってますが、そのあとまたすぐ眠ってしまいました。
「終わりましたよ」という看護師の声
「あれ、もう終わったんだ」という感じです。
痛みも不快感も恥ずかしさも何もありません。
ほんと気がついたら終わってました。
そのあと、検査が終わった人が休む専用の部屋(リカバリー室)に誘導されました。
まだ麻酔が効いてふわふわした感覚で、温かい湯船に浸かっているような心地良い感覚でした。
30分〜1時間眠っていました
目を覚ましたら、点滴を抜いてもらって着替えを終えて、小さな紙パックに入ったりんごジュースをもらいました。
そして待ち合い室へ。
2、3分したら医師に呼ばれ診察室に入りました。
結果は痔核でした
「腸はキレイでしたよ」という医師の一言にほっとしました。
「塗り薬は処方しますか?」と言われましたが、痛みはなかったので「大丈夫です」と言いました。
それからもし痛みが出たり、血がずっと止まらないようだったら、「肛門科」を受診するようすすめられました。
医師と看護師に感謝を述べて、クリニックをあとにしました。
明細書はこんな感じです。
帰りにコンビニに寄って、塩おにぎりを買って食べました。
終わってから、そばで付き添ってくれていた彼女に結果を伝えました。
血便は恐怖です
何の病気かわからない。
血が出ている場所もわからない。
原因もわからない。
頭の中は混乱するばかりです。
しかし「自己判断は間違いです」という言葉を信じて正解でした。
もちろん恐怖に目をつむったり、よそを向いて視界に入らないようにしたくなりますが、
見たくない現実こそ見るべきものと実感できた3日間でした。
何よりもサポートしてくれた彼女、検査にあたってくれたクリニックのスタッフの方々にはほんと感謝しかありません。
というわけで、今回はこれで以上です。
もしあなたと体験を共有できたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました(ペコリ😌)
追記:2023/08/11 検査から4日目
排便ありましたが、血便じゃなかったです。