「今の仕事がもう辛い…精神科看護師になる道ってどうなんだろ??」
はじめまして😌
公認心理師のオッシーといいます
サイト訪問ありがとうございます(ペコリ😌)
さっそくですが
この記事で、精神科のメリットを紹介しつつ、
あなたの「今の仕事が辛い」気持ちをスッと和らげます
でもでも、デメリットもどっさり紹介しますw
お好きなとこからどうぞ😊(所要時間 5分)
1. 精神科看護師として働くメリットは180°真逆
まず精神科は急性期と慢性期の2種類があり、
メリットが180°真逆なんです!!
今の職場で辛い思いをされてる方は
ぜひ慢性期にご注目ください。
精神科看護師として働くメリット
精神科のメリット | 慢性期病棟 | 急性期病棟 |
---|---|---|
残業が少ないのでラク | ○ | ✕ |
肉体的にラク | ○ | ✕ |
急変、死亡が少ない | ○ | ✕ |
自分のペースで働ける | ○ | ✕ |
最先端の精神科医療が学べる | ✕ | ○ |
精神科救急を経験できる | ✕ | ○ |
巷のネット記事は、慢性期と急性期をごっちゃにして解説してるので、
ホント気をつけて下さい!!
信じられないかもですが
一般科と比較して、精神科慢性期は圧倒的に楽。
なぜなら、患者さんは病状が概ね安定して、ADLも自立してるからです。
精神科の入院患者さんはどんな人?
患者さんの特徴 | 慢性期 病棟 | 急性期 病棟 |
---|---|---|
精神科リハビリが必要 | ○ | – |
病状は安定してるが、すぐに在宅に戻れない | ○ | – |
緊急入院が必要 | ○ | – |
精神症状の変化が激しい | – | ○ |
急変リスクがある | – | ○ |
もちろん、慢性期でも症状変化や急変はゼロじゃないですよ。
でも、一般科や精神科急性期と比較したら、業務量は圧倒的に少ない。
慢性期は病状が安定した人の療養と社会復帰の場
「さぁ!! 今すぐ精神科に転職しようぜ!!」
こんなノー天気なこと言いませんw
なぜなら…
2. 精神科看護師になるデメリット7つ
デメリットは7つ。
「いやいやwww多すぎ…」って思うかもですが、
ポジショントークゼロで行きます!!
デメリットは急性期・慢性期ほぼ共通です。
精神科看護師になるデメリット7つ
- 専門的な看護技術が学べない
- 暴力
- 自殺
- 偏見
- 病棟の雰囲気が独特
- 不衛生になりやすい
- 思い通りの看護ができない
テンション下がりますが、
一つずつ解説しますね…
① 専門的な看護技術が学べない
ホントよく聞きますよね!!
はい、事実です!!
私は急性期に13年いましたが、一度も経験しませんでした。
しかし、一般的な身体処置は学べますよ。
精神科で習得できる看護技術の例
- 採血
- 点滴(抹消静脈挿入)
- 注射(皮下注射、筋肉注射)
- 導尿
- 膀胱留置カテーテル
- 褥瘡処置
- 酸素投与
- 経管栄養
- 一時救命処置
「精神科行ったら看護技術が学べないよ〜」
とか言ってる人いますが、間違い!!
たしかに専門的な技術は学べない。
けど、一般的な技術は充分習得できます!!
慢性期は急性期と比較すると、身体処置の機会は少ないです。
精神科と身体ケア技術で一つ言えること
専門的な看護技術を学びたい人は、まず一般科へ!!
精神科はそれからでも遅くない。
鋭い方はピンときたかもしれません。
すでに専門的な技術を習得した方には、このデメリットは影響ゼロ。
② 暴力リスク
避けられません…
例えば、私は入院初日の患者さんに
先輩と2人で対応したけど、不意打ちを食らって、殴る蹴るの殴打で、1か月入院しました…
もちろん、すべての患者さんが危険というわけじゃない。暴力を防ぐ方法も学びます。
しかし、リスクが高いのは事実です。
③ 自殺
自殺も精神科看護師になったら
避けられません。
私の病院でも、1,2年目の看護師が第一発見者になり、その後しばらく仕事ができなくなってしまったことがあります。
④ 偏見が強い
精神科看護師に対する偏見もめっちゃあります。
例えば
- 性格悪い人多そう
- 看護のレベルが低い
- 仕事できない・使えない
聞いたことありますよね。
しかし、ハッキリ言って間違ってる!!
真相はこちらを読むとわかります
»精神科看護師=性格悪いはデマ
»精神科看護師はレベルが低いはホントか?
»なぜ精神科看護師だけ【使えない】とレッテルを貼られる?
⑤ 雰囲気が独特
精神科が肌に合わないことがあります。
例えば、私の病院でも、入職して数日で辞めた人もいます。
拒絶反応を起こす人もやっぱりいます。
最終的には慣れます。
でも最初は面喰らって、とまどうと思います。
⑥ 不衛生になりやすい
ナース服が、イロイロナモノで汚れる…
精神症状が原因で、入浴や整容ができなかったり、拒否されることがあるからです。
「なぜ当たり前のことができないの?
援助したいのに拒否されるってワケわかんない」って最初は思うかもです。
⑦ 思い通りの看護ができない
代表例は、拒薬。
患者さんも看護師も悩みます。
配薬できないので、仕事が終わらず、残業なんてことも…
ドクターからも「薬くらい飲ませられないのぉ〜」と煽られる…
理不尽 of 理不尽、ここに極まれり…
しかし、患者さんの感情を見極めて、飲んでもらえたら、
極上の快楽が、達成感が、波の如く押し寄せてきます…
以上がデメリット7つ。
次は間違いを斬ります。
3.【間違い編】精神科看護師のメリット・デメリット
間違った情報をまとめます。
【間違い編】精神科のメリット・デメリット
- 給料が低い
- 人間関係が良好
- 患者さんの全体像が把握しづらい
- 精神的負担が少ない
- 一般科に戻るのが難しくなる
高速でぶった斬ります!!
① 給料が低い
給料は診療科目に関係ない。
精神科=給料低いはデマ。理由はこちら↓
»看護師の給料の高い低いは何で決まる?【答え:病院の経営者】
② 人間関係が良好
精神科の職場は人間関係が良いなんて根拠はありません。
ただ、男性の割合が多いので、
女性同士の争いが少ないのは事実。
逆に言えば、男性同士の争いだってあるってこと。
③ 患者さんの全体像が把握しづらい
精神科と関係なし。
患者さんが転棟したり、外来での様子がわからないことはある。
でもそれは、病院の規模の問題。
④ 精神的負担が少ない
急性期と慢性期をごっちゃにした間違い。
たしかに慢性期は、自殺や急変の死亡リスクは、少ないですが、
急性期での精神的負担は大きい。
⑤ 一般科に戻るのが難しくなる
精神科と関係ない。
私たちが現状維持を好み、変化を嫌う心理の問題です。
それだったら、一般から精神科に戻ることだって難しいっす。
ぶった斬りおしまい!!
まとめ:精神科看護師は今の仕事の苦痛からの脱出ルート
慢性期病棟にフォーカスを当てて、
メリット・デメリットをまとめます。
精神科慢性期病棟のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
残業が少ない | 専門的身体処置が学べない |
肉体的にラク | 暴力 |
急変、死亡が少ない | 自殺 |
自分のペースで働ける | 偏見 |
– | 雰囲気が独特 |
– | 不衛生になりやすい |
– | 思い通りの看護ができない |
客観的データも追加しますね。
1年前に比べた仕事量の変化(勤続形態別)
仕事での強い不満、悩み、ストレス有無(看護体制別)「ある」
精神科のメリット。このデータから、
精神科看護師になれば今の仕事の苦痛は和らぐ
わかります・・・
精神科看護師にすぐなれるわきゃないですよね。
デメリットだってうんざりするほどあるし…
しかし…
今の苦痛から解放される道は必ずある。
ここだけ記憶に残していただけると嬉しいです。
健康を害してまで続ける仕事に意味はない
参考
・医療労働 看護職員の労働実態調査
・看護師が実施している医療処置の例 (厚生労働省)