PR nurse 精神看護師

精神科看護師になるメリットは180°真逆【デメリットは7つです】

2022年7月20日

「今の仕事がもう辛い…精神科看護師になる道ってどうなんだろ??」

はじめまして😌
公認心理師のオッシーといいます
サイト訪問ありがとうございます(ペコリ😌)
さっそくですが

この記事で、精神科のメリットを紹介しつつ、
あなたの「今の仕事が辛い」気持ちをスッと和らげます

でもでも、デメリットもどっさり紹介しますw

  お好きなとこからどうぞ😊(所要時間 5分)

  • この記事を書いた人

オッシー

看護大学卒業後、精神科急性期看護師を13年間していました。臨床時代に精神保健福祉士、社会福祉士、ケアマネ、公認心理師の資格を取得。今はブログを書いて生活しています。13年間の看護経験を活かして、20代の看護師に向けて転職情報を発信しています。

1. 精神科看護師として働くメリットは180°真逆

まず精神科は急性期と慢性期の2種類があり、
メリットが180°真逆なんです!!

今の職場で辛い思いをされてる方は
ぜひ慢性期にご注目ください。

  精神科看護師として働くメリット

精神科のメリット慢性期病棟急性期病棟
残業が少ないのでラク
肉体的にラク
急変、死亡が少ない
自分のペースで働ける
最先端の精神科医療が学べる
精神科救急を経験できる
どちらで働くかでメリットが変わります

巷のネット記事は、慢性期と急性期をごっちゃにして解説してるので、
ホント気をつけて下さい!!

信じられないかもですが
一般科と比較して、精神科慢性期は圧倒的に楽。
なぜなら、患者さんは病状が概ね安定して、ADLも自立してるからです。

  精神科の入院患者さんはどんな人?

患者さんの特徴慢性期 病棟急性期 病棟
精神科リハビリが必要
病状は安定してるが、すぐに在宅に戻れない
緊急入院が必要
精神症状の変化が激しい
急変リスクがある

もちろん、慢性期でも症状変化や急変はゼロじゃないですよ。
でも、一般科や精神科急性期と比較したら、業務量は圧倒的に少ない。

慢性期は病状が安定した人の療養と社会復帰の場

「さぁ!! 今すぐ精神科に転職しようぜ!!」
こんなノー天気なこと言いませんw

なぜなら…

2. 精神科看護師になるデメリット7つ

デメリットは7つ。
「いやいやwww多すぎ…」って思うかもですが、
ポジショントークゼロで行きます!!

デメリットは急性期・慢性期ほぼ共通です。

  精神科看護師になるデメリット7つ

  • 専門的な看護技術が学べない
  • 暴力
  • 自殺
  • 偏見
  • 病棟の雰囲気が独特
  • 不衛生になりやすい
  • 思い通りの看護ができない

テンション下がりますが、
一つずつ解説しますね…

① 専門的な看護技術が学べない

ホントよく聞きますよね!!
はい、事実です!!

私は急性期に13年いましたが、一度も経験しませんでした。

しかし、一般的な身体処置は学べますよ。

  精神科で習得できる看護技術の例

  • 採血
  • 点滴(抹消静脈挿入)
  • 注射(皮下注射、筋肉注射)
  • 導尿
  • 膀胱留置カテーテル
  • 褥瘡処置
  • 酸素投与
  • 経管栄養
  • 一時救命処置

「精神科行ったら看護技術が学べないよ〜」
とか言ってる人いますが、間違い!!
たしかに専門的な技術は学べない。
けど、一般的な技術は充分習得できます!!

慢性期は急性期と比較すると、身体処置の機会は少ないです。

精神科と身体ケア技術で一つ言えること

専門的な看護技術を学びたい人は、まず一般科へ!!
精神科はそれからでも遅くない。

鋭い方はピンときたかもしれません。
すでに専門的な技術を習得した方には、このデメリットは影響ゼロ。

② 暴力リスク

避けられません…

例えば、私は入院初日の患者さんに
先輩と2人で対応したけど、不意打ちを食らって、殴る蹴るの殴打で、1か月入院しました…

もちろん、すべての患者さんが危険というわけじゃない。暴力を防ぐ方法も学びます。
しかし、リスクが高いのは事実です。

急性期は慢性期よりもリスクが高い。

③ 自殺

自殺も精神科看護師になったら
避けられません。

私の病院でも、1,2年目の看護師が第一発見者になり、その後しばらく仕事ができなくなってしまったことがあります。

④ 偏見が強い

精神科看護師に対する偏見もめっちゃあります。
例えば

  • 性格悪い人多そう
  • 看護のレベルが低い
  • 仕事できない・使えない

聞いたことありますよね。
しかし、ハッキリ言って間違ってる!!

⑤ 雰囲気が独特

精神科が肌に合わないことがあります。

例えば、私の病院でも、入職して数日で辞めた人もいます。
拒絶反応を起こす人もやっぱりいます。

最終的には慣れます。
でも最初は面喰らって、とまどうと思います。

⑥ 不衛生になりやすい

ナース服が、イロイロナモノで汚れる…
精神症状が原因で、入浴や整容ができなかったり、拒否されることがあるからです。

「なぜ当たり前のことができないの?
援助したいのに拒否されるってワケわかんない」って最初は思うかもです。

⑦ 思い通りの看護ができない

代表例は、拒薬。
患者さんも看護師も悩みます。
配薬できないので、仕事が終わらず、残業なんてことも…
ドクターからも「薬くらい飲ませられないのぉ〜」と煽られる…
理不尽 of 理不尽、ここに極まれり…

しかし、患者さんの感情を見極めて、飲んでもらえたら、
極上の快楽が、達成感が、波の如く押し寄せてきます…

以上がデメリット7つ。

次は間違いを斬ります。

3.【間違い編】精神科看護師のメリット・デメリット

間違った情報をまとめます。

  【間違い編】精神科のメリット・デメリット

  • 給料が低い
  • 人間関係が良好
  • 患者さんの全体像が把握しづらい
  • 精神的負担が少ない
  • 一般科に戻るのが難しくなる

高速でぶった斬ります!!

給料が低い

給料は診療科目に関係ない。
精神科=給料低いはデマ。理由はこちら↓
»看護師の給料の高い低いは何で決まる?【答え:病院の経営者】

人間関係が良好

精神科の職場は人間関係が良いなんて根拠はありません。
ただ、男性の割合が多いので、
女性同士の争いが少ないのは事実。

逆に言えば、男性同士の争いだってあるってこと。

患者さんの全体像が把握しづらい

精神科と関係なし。
患者さんが転棟したり、外来での様子がわからないことはある。
でもそれは、病院の規模の問題。

精神的負担が少ない

急性期と慢性期をごっちゃにした間違い。
たしかに慢性期は、自殺や急変の死亡リスクは、少ないですが、
急性期での精神的負担は大きい。

一般科に戻るのが難しくなる

精神科と関係ない。
私たちが現状維持を好み、変化を嫌う心理の問題です。

それだったら、一般から精神科に戻ることだって難しいっす。

ぶった斬りおしまい!!

まとめ:精神科看護師は今の仕事の苦痛からの脱出ルート

慢性期病棟にフォーカスを当てて、
メリット・デメリットをまとめます。

  精神科慢性期病棟のメリット・デメリット

メリットデメリット
残業が少ない専門的身体処置が学べない
肉体的にラク暴力
急変、死亡が少ない自殺
自分のペースで働ける偏見
雰囲気が独特
不衛生になりやすい
思い通りの看護ができない

客観的データも追加しますね。

  1年前に比べた仕事量の変化(勤続形態別)

画像引用 医療労働 看護職員の労働実態調査 装飾筆者

  仕事での強い不満、悩み、ストレス有無(看護体制別)「ある」

画像引用 医療労働 看護職員の労働実態調査 装飾筆者

精神科のメリット。このデータから、
精神科看護師になれば今の仕事の苦痛は和らぐ

わかります・・・
精神科看護師にすぐなれるわきゃないですよね。
デメリットだってうんざりするほどあるし…

しかし…
今の苦痛から解放される道は必ずある。
ここだけ記憶に残していただけると嬉しいです。

健康を害してまで続ける仕事に意味はない

https://awoord.com/nurse-change/

参考
・医療労働 看護職員の労働実態調査
・看護師が実施している医療処置の例 (厚生労働省)

  • この記事を書いた人

オッシー

看護大学卒業後、精神科急性期看護師を13年間していました。臨床時代に精神保健福祉士、社会福祉士、ケアマネ、公認心理師の資格を取得。今はブログを書いて生活しています。13年間の看護経験を活かして、20代の看護師に向けて転職情報を発信しています。

-nurse, 精神看護師