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ボブ・ディランの歌詞がわからない!!【でも超例外な1曲がある】

2021年4月10日

「ボブ・ディランのどんなことを歌ってるんだろ?」
「意味がわかったら、オモシロイんだけな・・・」

この疑問にお答えします。

本記事内容

  1. ボブ・ディランの歌詞はどんな内容か?
  2. ボブ・ディランの歌詞の超例外:謎の答えを出した1曲

まず私ですが、ボブ・ディラン歴25年で中2から今も聴き続けています。
なのでボブ・ディランのことをちょっとは伝えられるかもと思ってます。

ボブ・ディランの歌詞はどんな内容か?

専門家に怒られるかもですが、ざっくり2パータンに分けます。

パータン①:メッセージ・ソング

  • テーマ:戦争、人種差別、自由など
  • 代表曲:①風に吹かれて ②時代は変わる ③激しい雨が降る
  • 期間:1960年代初期まで
  • 曲 数:約20曲

ボブ・ディランの歌詞の解説でよく出てくるのはメッセージ・ソングです
なぜなら、意味がわかるから。

例えば、反戦のメッセージとしてつかわれた「風に吹かれて」

Yes, and how many times must the cannonballs fly

Before they’re forever banned?
あとどれくらい飛べばいいんだ
砲弾が永遠になくなるまで

Blowin’ in the wind Bob Dylan
和訳:オリジナル

今の私たちからするとピンとこないかもしれません。

とりあえず2つ目に移りますね。

パータン②:ノーメッセージ・ソング

  • テーマ:???
  • 代表曲:ない
  • 曲数:350曲以上
  • 期間:1960年代中期〜現在

こっちは解説を見ようググってもヒットしません。
なぜなら、何を歌っているのかわからないから。
代表曲ゼロもキャッチーじゃないから。

例えば、ある曲の冒頭3行を引用します

The gypsy undertaker cries
The lonesome organ grinder sights
The silver saxophones say I should refuse you

罪を負った葬儀屋が涙を流し
寂しいオルガン弾きはため息をつく
銀色のサックスは言う、私は君を拒むべきだ、と

I want you / Bob Dylan
和訳:オリジナル

わからない!!
私たちがボブ・ディランの歌詞を理解するのはムリなのか。

余談:
2016年にIBMの人工知能ワトソンが、ボブ・ディランの歌詞を全てを読み、あなたの歌のメインテーマはこうだねと言いました。
time passes and love fades
時は過ぎ去り、愛は消えゆく
うーん・・・

しかし、ボブ・ディランはここで終わりません。

ボブ・ディランの歌詞 超例外:答えがあった1曲

曲名は、ローランドの悲しい目の乙女(Sad Eyed Lady of The Lowlands)

the Lowlandsとはスコットランド低地地方のこと

ローランドの悲しい目の乙女 冒頭1節

With your mercury mouth in the missionary times
And your eyes like smoke and your prayers like rhymes
And your silver cross and your voice like chimes
Oh, who do they think could bury you?

布教の時代のなかの水銀(?)のような口
煙のような瞳に韻律のように祈る者
銀の十字架に鐘のような声
おお、誰があなたを埋めることができる?

sad Eyed Lady of the Lowlands / Bob Dylan
和訳:オリジナル

わ、わからない・・・

疑問:ローランドの乙女ってだれ?

答えのまえに背景知識。

ローランドの悲しい目の乙女

  • 収録アルバム:ブロンド・オン・ブロンド
  • リリース:1966年(ディラン24歳)
  • 曲の長さ:11分23秒(他の曲はだいたい3,4分)
  • 曲順:最後
  • 備考:2枚組レコードの2枚目(裏面)にこの1曲だけ収録(CDは1枚にまとまってます)

特別な思いがありそうな気がします。
なぜなら曲が長い、長すぎる。
レコードの片面に、この曲しか入れてない。
けど、わからない。

リリースから10年の時が流れます。
1976年ボブ・ディランは欲望(Desire)というアルバムをリリースします。

アルバムの最後は「Sara」という曲でした。
Sara(サラ)とはボブ・ディランの当時の奥さんです。
しかし、二人は翌1977年に離婚。

Saraの歌詞一部

Stayin’ up for days in the Chelsea Hotel
Writin’ “Sad-Eyed Lady of the Lowlands” for you

チェルシーホテルで数日間、ずっと起きていた
「ローランドの悲しい目の乙女」はあなたのために書いた

Sara / Bob Dylan
和訳:オリジナル

疑問:ローランドの乙女ってだれ?
答え:ボブ・ディランの大好きな女性

な、なんと!!

余談:
サラ・ディランさんの別名:Sara Lownds
スコットランド低地地方:Lowlands
な、なんと!!

Sara:最後の歌詞

Sara, oh Sara
Glamorous nymph with an arrow and bow
Sara, oh Sara
Don’t ever leave me, don’t ever go

サラよ、サラ
弓と矢をもつ魅惑なニンフ
サラよ、サラ
私を捨てないで、行かないで

Sara / Bob Dylan
和訳:オリジナル

あなたの歌のテーマはこうだね
時は過ぎ去り、愛は消えゆく

まとめ

ボブ・ディランの歌詞は2種類
①メッセージ・ソング
②ノーメッセージ・ソング(超例外あり)

・大好きな女性を想って、歌詞を書いた若き日のボブ・ディラン
・私を捨てないで、と歌ったけど、奥さんに捨てられたボブ・ディラン

ボブ・ディランの歌詞
どう感じましたか?

今回の話はこれでおしまいです。


おまけ(収録アルバム)

Sad-Eyed Lady of the Lowlands

冒頭に紹介した、歌詞はこのアルバムの「I want you」

sara

The Lyrics 1961-1973

The Lyrics 1974-2012

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