「看護師転職サイトのメリットとデメリットってなんだろう?
もしデメリットがあるなら事前に知っておきたいな。
あと使ったら不利になることってあるのかな?」
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
転職サイトからの登録完了メール。
(看護roo!、レバウェル看護、ナース人材バンク)
それでは経験をもとに解説します。
1. 看護師転職サイトのデメリットに悩む必要ない【メリットは神】
看護師転職サイトのメリットとデメリットがこちらです。
メリット
- 定時で帰れる
- 夜勤をしなくていい
- 残業代がもらえる
- 内定までサポートしてもらえる
デメリット
- 強引に転職をすすめられる
- ブラック求人を紹介される
- 希望の求人が紹介されない
- 入職前に聞いていた条件と違う
まずメリットから解説します。
メリット①:定時で帰れる
看護師転職サイトを使うと、定時で帰れるようになります。
なぜなら看護師転職サイトのアドバイザーに質問すれば、求人票には載っていない『残業の実態』を教えてもらえるから。
内部情報を手に入れるまでの流れ
- 手順①:内部事情のリサーチを依頼←「〇〇病院って残業代は出ますか?」
- 手順②:アドバイザーが病院に訪問。看護師、人事、看護部長から話を聞く
- 手順③:内部情報を教えてもらえる
定時で帰るは可能か?
「定時で帰れるって…そんな都合の良い求人ない」って思うかもですが、定時で帰っている看護師は13.1%います。
1か月の残業が5時間未満なら、26.4%です(合計39.5%)。
看護師転職サイトを使えば、定時で帰れます。
メリット②:夜勤をしなくていい
看護師転職サイトを使えば、夜勤をしなくてよくなります。
流れは先ほどと同じで、アドバイザーが夜勤のない職場を紹介してくれるからです。
例えば、日勤専従の病院、訪問看護ステーション、クリニックですね。
日勤専従の募集は少ないかもですが、ゼロではありません。
例えば、私の急性期病院でも夜勤をしていない看護師がいました。
夜勤をしたくない人は必須です。
看師転職サイトを使えば、もう夜勤をしなくてよくなります。
メリット③:残業代がもらえる
看護師転職サイトを使えば、残業代ももらえます。
こちらも流れは同じです。
アドバイザーが求人票には書いていない『残業代の有無』を教えてくれるからです…
残業代について、私がアドバイザーへ質問したメールがこちらです。
(結果は電話で伝えられるとのこと)
サービス残業は当たり前か?
「残業代がもらえる病院なんてない」って思うかもですが、25.3%の看護師が満額もらってます。
看護師転職サイトを使えば、残業代ももらえます。
メリット④:内定までサポートしてもらえる
転職サイトはホワイト求人を見つけるだけではありません。
内定をもらうまでサポートしてくれます。
- 履歴書の添削
- 面接のアポ取り
- 面接の対策
- 労働条件の交渉
上記は自分でできる人もいるかもですが、初めての転職だから不安。
仕事が忙しくて自分でできないという人にとってはメリットです。
アドバイザーが代わりにやってサポートしてくれます。
それでは、ここからデメリットを解説していきます。
デメリット①:強引に転職をすすめられる
これは実際にあります。
例えば、アドバイザーが「あなたが行けるのは、ココしかありません。早く決めないともう他ないですよ」と煽ってくる感じです。
もちろん不快な思いをするかもですが、対策はカンタンです。
強引なアドバイザーへの対策法
即日退会しましょう(←デメリットはこれで全て無効化できます)
手続きはカンタンです。
公式サイトの『お問い合わせフォーム』で退会申請するだけです。
断るのが苦手な人もいるかもですが、2, 3分だけサイコパスになりましょう。
私も苦手でしたが退会できました。
デメリット②:ブラック求人を紹介される
看護師転職サイトはブラック求人も紹介してきます。
例えば、大手転職サイトだと5万くらい求人をもってますが、すべてがホワイト求人とは考えられません。
すべてがホワイトなら、看護師はこんなサビ残していません。
ブラック求人の見分け方
ヘンな話ですがアドバイザーに頼めば、残業の実態などを調査して教えてくれます。
リサーチを拒否するアドバイザーなら退会しましょう。付き合う必要はありません。
デメリット③:希望の求人が紹介されない
看護師転職サイトを使ったしても、いつも希望とおりとは限りません。
原因はこの2つだと思います。
- 転職サイトがそもそも希望の求人をもっていない
- アドバイザーのコミュニケーションスキルの問題
これも対策は同じです。
退会→新しい転職サイトに乗り換えます。
※注意:デメリット④:入職前に聞いていた条件と違う
これは医療機関の問題です。
なぜなら一部の医療機関は求人情報にうそを書くからです。
例えば、時間外労働なし。有給消化率100%。
給料・休み日数は特に注意してください。
聞いてた話と違う…の対策
求人票にあまりにも都合の良い件があったら、アドバイザーへリサーチを頼む or 見学して自分の目で見て確かめましょう。
転職サイトを使わないと、ブラック求人のうそにだまされるので注意してください。
2. 看護師転職サイトと公的サービスのメリット・デメリット比較
看護師転職サイトと公的サービスと比較します。
- ハローワーク:厚生労働省管轄のサービス。求人情報を見て自分で応募します
- eナースセンター:日本看護協会の職業紹介サービス。ややマイナーだけど信頼性はある。こちらもネットの求人を見て自分で応募
公的サービスは上記の2つです。
公的サービスのメリット
公的サービス経由で転職すると、医療機関に感謝されます。
なぜなら、採用コストが0円になるからです。
転職サイト経由だと、医療機関は転職サイトへ紹介手数料(平均76万円 / 人)を払います(※)
医療機関がお金を払うから、看護師は完全無料で転職サイトを使えます。
公的サービスのデメリット
公的サービスを使っても、ブラックかどうかわかりません。
なぜなら、ハロワもeナースセンターも内部事情をリサーチしてくれないからです。
もちろん公的サービスと転職サイトを併用できますが、内部事情を教えてくれるのは、看護師転職サイトだけです。
3. 看護師転職サイトのメリット・デメリットでよくある質問【疑問を全て解決します】
最後によくある質問にお答えします。
- その①:使って不利になることはない?
- その②:強引に転職させられてしまうことは本当にない?
- その③:アドバイザーがうそをつく可能性はない?
- その④:今すぐ転職するつもりじゃない or 情報収集だけでも使える?
それでは一つずつ答えていきます。
その①:使って不利になることはない?
あります。
採用枠が残り1名だった場合です。
『転職サイト経由』のあなたと、あなたと同じキャリアの看護師が自己応募で来たら、あなたの方が不利です。
なぜなら、自己応募は採用費用がかからないからです
(転職サイト経由の看護師を採用すると、医療機関は1人あたり平均76万円の紹介料を転職サイトに払います)。
- 転職サイトを使わない:有利になることがあるが、転職サイトのメリットなし
- 転職サイトを使う:不利になることがあるが、転職サイトの4つのメリットあり
(デメリットは『即日退会』で無効にできる)
その②:強引に転職させられてしまうことは本当にない?
大丈夫です。
あなたが内定承諾の『印鑑』を押さない限り転職は成立しません。
ヤバいアドバイザーにあたってしまったら、未読スルー&着拒しつつ退会しましょう。
その③:アドバイザーがうそをつく可能性はない?
もちろんゼロではありません。
「この人なら信じられる」と思えるアドバイザーとだけ付き合いましょう。
その④:今すぐ転職するつもりじゃない or 情報収集でも使える?
使えます。
大手転職サイト(ナースではたらこ)の説明を引用します。
登録したら必ず転職しなければなりませんか?
ナースではたらこ よくあるお問い合わせ 強調筆者
ご登録いただいている方の中には、転職すべきか悩んでいる方も多くいらっしゃいます。「どんな職場が向いているのだろうか?」などのキャリア相談や、「1年後ぐらいに転職したい」「転職動向はどうなっているのだろうか?」といった情報収集を目的とした登録も可能です。
例えば、近くに気になる病院があれば、転職サイトを使って「〇〇病院の残業時間はどれくらいですか?」と聞けるってことですね。
というわけで、今回は以上です。
「定時で帰りたい…サビ残やめたい…できれば夜勤も…」って思ったら、明日からでも今日からでもなく、今からですよ。
参考 / 引用
(※)「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査 2020
・看護師白書 2021年度版 看護師の労働実態と就業・転職志向 マイナビ看護師