「精神科看護師になったら、俺はなにをすればいいんだろ?」
はじめまして(ペコリ😌)
精神科急性期Nsを13年間経験したオッシーといいます。
赤ちゃんが制服着るまでの月日を精神科で働きました。
精神科看護師の役割っていったら、こんな用語が思い浮かびませんか?
心理ケア、アセスメント、与薬、薬の管理、症状観察、セルフケア援助・・・

本記事は、音声付きで、
精神科未経験の方でも「精神科って、こんなことすんだ!!」っていうイメージ作りに
役立つ情報を公開します。
では、さっそく精神看護師の役割を6つ紹介します。
本記事内容(所要時間0:05)
役割1:俳優になったつもりで安心させる

精神科では演技力をすっごい使います。
なぜなら言葉や表情作りで、患者さんに安心感に与えられるから。
言葉を巧みに演技できるようになると、
精神科がめっちゃ楽しくなります
安心感を与える方法
- 一緒に困る
- 本音をもらす
はーーっ?? ですねwww
例をあげます。
① 一緒に困る

例えば、過量服薬。
緊急入院してから、彼氏と連絡が取れなくなってしまった女性
「LINE送ってるんですけど、ぜんぜん既読になりません…」
なぜかは、言わなくてもわかりますよね。
しかし、ベテランの精神科看護師はアドバイスしません。
眉間にシワを作りつつ・・・
「うーん…彼氏さん、どうしちゃったんですかね・・・⤵
うーん、ちょっと・・・いや、うーーーん、私もわかんないなぁ・・・⤵」
超絶やぼったいことを言うと、
私も⇐ココが共感ポイント
感情移入しすぎでは? と思ったかもですが、
これはすべて演技です。腹の底は、「帰ったあとネトフリなに見よっかなぁ♪」
② 本音を漏らす

こちらのTweetをご覧下さい。
プライベート暴露は患者さんを安心させます。
「この看護師さんはわたしを病人扱いせず、プライベートの話をしてくれた」と
親密感を感じられるからですね。
2回目なので、お気づきですよね。、すべて計算された演技です。
ちなみに、この小遣いの先輩は、家族旅行みたいなキラキラしたプライベートは口にしませんでした。
なぜか、わかりますよね?
この手のテクニックは、
「小手先!! 邪道!! 嫌い!!」or「おもしれぇー」に割れます。
おもしれぇーと思った方は、こちらの本も「おもしれぇー」ですよ。
次の役割は、ガッカリするかもですが・・・
役割2:精神科看護師だけど身体ケア介助

「えっ・・・精神科でも身体介助すんの??」って思いますよね・・・
はい・・・やります。それもみっちり・・・
食事介助、排泄介助、移動介助、入浴介助…
精神科でも、高齢の方も入院しますし、
誤嚥性肺炎などの合併症が起こるからですね。
もちろん、目的は患者さんの健康です。
でも、これは建前でしてぇ・・・
本音は
- 先輩に怒られないため
- 急変して、残業しないため
- 身体症状悪化して、コミュニケーションの時間が奪われないため
身体介助を少なくする方法
就職・転職するとき、精神科慢性期病院を選ぶ。
これだけを死守してください。くわしくはこちら
▶【看護歴13年】精神科の転職で失敗しない最重要ポイント1つを解説
次の役割は、精神科ならでは・・・
役割3:声を見る【サンプル音声あり】

目に見えない病状がイメージできると、
精神科は楽しくなります。
「いやいやw 声を見るってなんよ?」
ぜひ一緒にやってみましょう。
一人だけ病状が悪化してます。誰でしょうか?
Cさんと思いませんでしたか?
正解はこちら・・・
- Aさん:具合が良くなって、感謝してる
- Bさん:具合が良くなったけど、活気はまだ戻りきってない
- Cさん:具合が良くなったけど、何か不満がある
- Dさん:症状を隠している
いやいや言ったもん勝ちでしょって
思ったら、そのとおりですwww
でもCさんとDさんは、なんかヤバって感覚的にわかりましたよね。
こんな感じで、たった声一つで、目に見えない感情や症状がイメージできると、
精神科はめっちゃ楽しくなります
次の役割は、毛色がかわりまして・・・
役割4:精神保健福祉士とすっごい仲良くする

精神保健福祉士(PSW)とは、精神科に特化したソーシャルワーカー。
一般科病院でもMSWさんがいますよね。
精神保健福祉士さんと仲良くするメリットはこちら
- 受け持ち患者さんが即再入院したときの『自分のショック』を減らせる
例えば・・・
よしっ!! そろそろ退院だ!!
カンファ日決めーの、家族に連絡しーの、退院日を決めーの、退院時の荷物まとめーの、サマリー書きーの、退院処方準備しーの、情提かかりつけに送りーの・・・
やったー、終わったー、たいいーーん!!!!!
夜間、救急搬送、再入院・・・沈
こうならないために・・・連携します!!
とにかく、入院中の様子をできるだけわかりやすくPSWに伝える。
仲良くなくなればなるほど連携がうまく行って、PSWは退院後どんなサービスが必要かイメージできます。
例えば、拒薬するリスクがあれば、
PSWは、訪問看護必要そうって判断できまよね。
次の役割は、嫌いな人が多いであろう・・・
役割5: やむを得ず、縛る・閉じ込める

隔離拘束のことですね。
スタッフ・患者さんの安全を守るためにやります。
例えば、橋から飛び降り自殺しようとした女性。
親を殴って110番された男性。こういった方たちが緊急入院したら、隔離拘束することが多い。
隔離拘束して病まないの?
病みません・・・でも、病みそうになることはやっぱあります。
でも本質は採血と同じです。
針を皮膚に刺すたびに、罪悪感は感じませんよね。
必要だからやる。
確定拘束って恨まれない?
しょっちゅう恨まれます。
でも恨まれにくい方法も、なくはない・・・
例えば
- 隔離拘束を開始するときは沈黙。余計なことを言わない
- 解除したあと、やや大げさに労う
次が最後です・・・
役割6:肩を並べて拒薬と闘う

拒薬は精神科にとって、バグって永遠に倒せなくなったラスボスのような存在です。
精神科の世界がある限り、生き続きます。
患者さん含め、医師、薬剤師といったスタッフが、肩を並べて挑みます。
もちろん、薬効・副作用という小綺麗な知識は、往々にして役に立ちません。
対策があるとすると・・・
- 一緒に困る( 役割1 )
- そもそもこの薬って必要?? と前提を疑う
- あきらめる!!
おいおいって思うかもですが、ほんとですwww
わりかし、Drからスキップの指示もらうなんてざら。
しかし拒薬を克服できたら、英雄扱いされますwww
「えーーすごいっ!! どうやって飲んでもらったの??」と
自分の好きな看護師からキラキラした目で言われたら・・・
精神科看護のやりがい
ここにあり・・・
まとめ
- 俳優になったつもりで安心させる
- 精神科看護師だけど身体ケア介助
- 声を見る【サンプル音声あり】
- 精神保健福祉士とすっごい仲良くする
- やむを得ず、縛る・閉じ込める
- 肩を並べて拒薬と闘う
向いてるか向いていないか気になった方はこちら(ペコリ😌)