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精神科看護師はレベルが低いはホントか?【本質はフィードバック】

2022年5月16日

「精神科に興味があるんだけど、
看護師のレベルが低いってホント・・・」
「そんなこと・・・ないよね・・・」

こんにちは公認心理師のオッシーといいます。
私は精神科急性期看護師を13年間経験。
100人以上の看護師と仕事してきました。

突然ですが、こちらを見たことありますか?

このサジェストは精神科看護師だけwww

今回は、「レベルが低い」がホントかどうかを解説します。
この記事は、あなたの精神科への興味を下げるフェイク情報を
ぶっ壊す
ために書きました。

  本記事内容(所要時間0:03)

  • この記事を書いた人

オッシー

精神科救急ナース13年経験 | 現 個人事業主ライター | 資格: 公認心理師 + 精神保健福祉士 | 看護師ならサービス残業は当たり前と13年洗脳されていました。 いま看護業界からサービス残業を消す方法を考えています。

1. 精神科看護師はレベルが低いはホントか?

まず心配いりません。精神科に行っただけで、
今のあなたのレベルが低くなることは100%ない。

なぜなら、あなたが精神科看護師になったら、
専門的な精神ケアを習得してレベルアップする
からです。

「看護師のレベルは診療科目で決まる」は間違い。

看護師のレベルはフィードバックで決まる

  看護師の3大フィードバック

  • セルフフィードバック
  • スタッフからのフィードバック
  • 患者さん(家族)からのフィードバック
フィードバック具体例レベルアップ
セルフフィードバック副作用の説明がうまくできんかった帰って勉強しよ
スタッフフィードバック「あんたの申し送りわかりづらい!!」どこがわかりづらかったか聞こう
患者さんフィードバック「もう嫌です、担当変えて下さい!!」何がいけなかったか考えよ
痛みを伴うけど、レベルアップしますね

本質は、フィードバックを得られる環境に身を置くか。

「いやいや!! 精神科看護師の身体ケアのレベルは低いでしょ」
と思ったかもです・・・

2. 【経験談】精神科看護師として働くデメリット

キレイゴトなしで正直に言います。
精神科では、専門的な身体ケアのレベルアップはできません。

言うまでもないかもですが、
ケアを必要とする患者さんが入院しないからです

  具体例:私(精神科看護師)が13年間でやらなかった技術

  • 輸血管理
  • ドレーン管理
  • がん疼痛治療
  • シリンジポンプ操作
  • 中心静脈カテーテル管理(⇐これは一回だけ・・・手震えた)

「じゃあ、やっぱレベルが低いじゃん」と思ったら
ぶっちゃけそのとおりです。

『看護師はどんな身体ケアもできなくてはならない』という完璧主義なは、
精神科看護師になってはダメです。

身体科看護師として働くデメリット

裏返しです。
専門的な精神ケアのスキルを学ぶ機会を失う。

理由も同じです。
専門的な精神ケアを必要とする患者さんが入院しないからです

例えば、身体は健康だけど、仕事に忙殺された方。
たとえ大学病院でも精神科以外科に入院することはありえません。
専門の治療しないと自殺するからです。

  結論:何を学びたいかが、すべて

看護師専門的な身体ケア 専門的な精神ケア
身体科
精神科

余談:私は13年の看護キャリアすべてを、精神ケアに注ぎました。
後悔ゼロです。1000人以上の方を退院まで導いた実績があるので、
「レベルが低い」って声なんてどうでもいいwww

精神科でフィードバックを得れば、レベルは上がります。
しかし・・・それだとバーンアウトします。

3. 【脱バーンアウト】精神科看護師としてゆっくりレベルを上げていく方法

看護師のレベルはフィードバックで決まると解説しましたが、
フィードバックは諸刃の刃
多すぎでも少なすぎてもダメです。

  フィードバックとレベルの関係

あなたは、いまどこのゾーンにいますでしょうか?

注:マンネリとバーン・アウトは共存することがあります。
この場合、まずフィードバックを減らして休息です。

  よくある間違いイメージ

このイメージだとバーンアウトまっしぐら・・・

朗報:精神科は2つのタイプ(病棟)がある

病棟役割病状変化フィードバック何を和らげる?
慢性期療養 ≫ 治療小さい少ない疲労
急性期治療 ≫ 療養大きい多いマンネリ

今のあなたの状態に合わせて病棟を選べば、
100%精神科看護師としてレベルは上達します。

もちろん慢性期でも『セルフ・フィードバック』を継続すれば、一生レベルアップします。
逆に言うと、セルフ・フィードバックをしないと、どこで働いても同じ。

診療科目で看護師のレベルをジャッジするのはこれでおしまい
他人の声を気にせず、自分に合った環境で働きましょ😌

今回はこれで以上です。
お読みいただきありがとうございました。

参考
・看護師が実施している医療処置の例 (厚生労働省)
・看護師のバーンアウトに関連する要因 (日職災医誌,58:120─127,2010)

  • この記事を書いた人

オッシー

精神科救急ナース13年経験 | 現 個人事業主ライター | 資格: 公認心理師 + 精神保健福祉士 | 看護師ならサービス残業は当たり前と13年洗脳されていました。 いま看護業界からサービス残業を消す方法を考えています。

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