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精神科看護師は楽(ラク)か?【結論:YESだけど3つ注意点あり】

2022年5月25日

「本音を聞きたいんだけど、精神科って楽(ラク)なの??」
「どちらにせよ、精神について色々知りたい」

こんにちはペコリ😌
公認心理師のオッシーといいます。

今回は『精神科が楽(ラク)か?』について解説します。f
「楽だよ♪♪」なんて言ったら、
現役Nsにぶっとばされそうですが・・・

私は忖度なしで解説します

ちなみに私は精神科急性期看護師を13年間経験。
情報の信頼性はあるかなと思います。

  本記事内容(所要時間0:04)

  • この記事を書いた人

オッシー

精神科救急ナース13年経験 | 現 個人事業主ライター | 資格: 公認心理師 + 精神保健福祉士 | 看護師ならサービス残業は当たり前と13年洗脳されていました。 いま看護業界からサービス残業を消す方法を考えています。

1. 精神科看護師は楽(ラク)か?

結論から言うと、慢性期病棟は楽(ラク)です。
しかし・・・

  精神科には2つの病棟がある(⇐これが1つ目の注意点)

  • 慢性期病棟:楽(ラク)
  • 急性期病棟:超忙しい

なぜなら、役割が異なるからです。

役割身体介助症状変化救急受け入れ
慢性期療養 ≫ 治療少ない小さい✕(原則しない)
急性期治療 ≫ 療養多い大きい

ここから看護師の向き不向きにも差がでます。

慢性期向きの看護師急性期向きの看護師
忙しいのは嫌い退屈は嫌い
ゆっくり仕事がしたい救急の仕事をしたい
患者さんとじっくり話しがしたい最先端の精神科の医療を経験したい
身体介助はあまりしたくない大変でも色んな看護技術を身に付けたい
病棟のレクやイベントを楽しみたい病状の回復に関わりたい
慢性期と急性期を区別してないネット記事にご注意下さい

極端な例かもですが、
慢性期出身の先輩の言葉を紹介します。

40歳代 男性九州の病院タイムカード切ったけど、今日一日何やるか探すのが大変だった
30歳代 男性東京都内の病院毎日変化がなくて、自分が溶けて消えそうだった

「やることがないなんて、いいな」と思ったかもですが・・・

2. 精神科看護師のアタマは楽(ラク)じゃない

現実をお伝えすると、
この3つは楽ではありません…

  精神科は覚えることが多い(⇐これが2つ目の注意点)

  • 精神疾患をもつ人との対話
  • 精神保健福祉法
  • 精神科の薬(向精神薬)

うっすらわかりますねw
いちおう1つずつ解説しますね…

精神疾患をもつ人との対話

一つ一つの事例から知識を積み上げて
ゆるやかに自分なりの法則を作っていきます。
これは楽じゃありません。

例えば、幻覚妄想、躁、自殺などの訴える方との
コミュニケーション方法です。
言葉一つで病状を悪化させてしまうこともあります。
逆もまたしかり。

しかし、対話が、精神科看護の魅力ですよね。
楽じゃないけど、これはホントに面白い。

精神科の対話技術はこの本がわかりやすい。
援助者必携 はじめての精神科 第3版(リンクはAmazon)

精神保健福祉法

参考資料 厚生労働省

覚えてますか??
看護師の国試でマル暗記したあれです、あれw
大変でしたよねwww
精神科看護師になったら、ガチで正確に覚えます。

法律なので、法改正もしょっしゅう。
そのつど覚えます。終わりはありません・・・

精神科の薬(向精神薬)

めちゃくちゃ種類が多くて、アマタ爆発します。
例えば、薬ごとにこんなカンジで覚えます。

  • 禁忌
  • 副作用
  • 作用
  • 規定量

もちろん、新薬はどんどん出てきますwww
これも終わりはありません。

最後は深堀りです。
「結局、精神科に行くべきか行かないべきか?」

これをいっしょに考えていきましょう。

3. 精神科看護師になって、楽(ラク)を取るべきか?

まず大前提。
すべての看護師は、楽(ラク)して良い。
楽をしてはいけないという考えは1000%間違ってる。

『楽してはいけない思考』は、
マジで私たちをコスパ良く働かせる、ブラック病院の洗脳

  看護師の時点で、患者さんのためになっているから!!

では、ここから楽(ラク)を選択して
うまくいくパターンといかないパターンを解説します。

看護師として快適に良く働くためには

まずこの区別がめっちゃ重要。

  いまの状態は?

  • マンネリ
  • 疲労困憊
精神状態原因
マンネリダルい・何もやる気がしない刺激が少なすぎる
疲労困憊ダルい・何もやる気がしない刺激が多すぎる

マンネリと疲労困憊は同じ精神状態
でも原因が真逆!!

マンネリ状態(楽を選んでも解決しない)

「毎日が同じことの繰り返し…」と感じてしまってる場合は、
新しい刺激が必要。
楽を選択すると、逆効果になります(⇐これが3つ目の注意点)

  マンネリの解消

  • 現職場で部署異動
  • 興味があれば、精神科へ転職

まず今の職場で工夫することをオススメします。
もちろん精神科看護師になれば、マンネリは一瞬で消えます。

精神科未経験であれば、精神科自体が、
新しい刺激。急性期、慢性期どちらにするかは
冒頭の向き不向きを参考にして下さい。

もし迷ったら、定年退職した自分を3秒でいいので想像してみて下さい
「あのとき精神科へ行っとけば良かった」と思うかどうか。
後悔が浮かんだら、取る方法は1つですね。

疲労困憊(何が何でも楽を選ぶ)

忙殺されてしまっている場合は、
すぐに業務量を減らす

過労で大変な思いをした後輩を見てきた身だから言います。
ゼッタイにそのまま仕事を続けてはいけない。

「口で言うのはカンタンだろ」と言われるかもですが、
それでも解決策を提示します。

  疲労困憊の解消

  • 休職(⇐まず!!)
  • 業務量の少ない部署へ異動
  • 精神科慢性期へ転職

優先順位は現職場でできることから。
第三の選択肢として、精神科転職のカードをもっておいて下さい。

疲労困憊の場合は、
精神科急性期病棟の転職は、ゼッタイにダメ。
選ぶのは慢性期です。

現状を変えるのはカンタンではありません。
しかし、今の状況から解放される選択肢は100%ある。
その1つが精神看護師になるです。
この記事で、あなたの気持ちのガス抜きができたら、嬉しいです。

お読み頂きありがとうございます。
どうか無理なさらずにペコリ😌

  • この記事を書いた人

オッシー

精神科救急ナース13年経験 | 現 個人事業主ライター | 資格: 公認心理師 + 精神保健福祉士 | 看護師ならサービス残業は当たり前と13年洗脳されていました。 いま看護業界からサービス残業を消す方法を考えています。



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