「精神科看護師って使えないって言われてるけど本当なのかな?
いま精神科じゃないところで働いてるんだけど、精神科看護師になったらマズいかな…」
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
こんにちは、精神科看護歴13年のオッシーといいます。
ブログ訪問ありがとうございます(ペコリ😌)
本記事では精神科看護師が使えるのか使えないのかお答えします。
後半まで読むと、精神科看護師になる前にいま何をすべきかわかります。
1. 精神科看護師は使えないってそもそも本当?【精神看護歴13年の答え】
「精神科看護師は使えない? or 使える?」は答えるのはめっちゃ難しいですが、、、
「身体処置のスキル」は他の診療科の看護師より劣ってると言わざるを得ません。
なぜなら精神科病院での身体ケアはそもそも機会が少ない or ないからです。
あくまで私の職場(精神科急性期病院)の一例ですが、こちら一度もやりませんでした。
IVH、シリンジポンプ、24時間持続心電図モニター管理、輸血、抗がん剤投与、人工呼吸器、ドレーン管理。
精神科看護師の強み
「心を支えるスキル」は精神科看護師は長けています。
言うまでもなく「心を病む人」の看護を毎日してるからです。
例えば、患者と家族の間に入って話をまとめる。激昂した患者・家族の感情に和らげる。命を絶とうとした人の感情を和らげる。
幻聴や妄想に苦しむ人の話をじっと聞くです。
もちろん「心を支えるスキル」が精神科以外で学べないわけではないです。
しかし今のあなたが心理支援の機会がない。うつ病などの精神疾患の患者さんは病棟にいない。
そもそも身体ケアに忙しく患者さんと話す時間がないと感じているなら、精神科のスキルは精神科で、といえそうです。
繰り返しですが、精神科看護師は「身体処置のスキル」の点では「他の診療の看護師」と比較すると劣っています。
しかし「心を支えるスキル」点では精神科看護師は長けています。
精神科看護師が使えるか使えないかは、どんな患者さんを目の前にするかで決まります。
2. 精神科看護師が使えないと言われる理由【私の恥エピソードを公開】
繰り返しですが精神科看護師が使えないと言われる理由は、「身体ケア」です。
精神科看護師は身体ケアをする機会が少ない or ないからです。
身体ケアとは例えばこのようなものです。
- フィジカルアセスメント
- 医療機器の使用
- 検査データの読解
- 救命処置
- 感染対策
「精神科看護師がどれだけ使えないか」を恥を捨てて公開します。
体験談:内科医からの痛烈な皮肉
精神科病院での3年目の話です。
1年目の後輩と夜勤していたときです。
(私も後輩も精神科しか経験していません)
私が2時のラウンドをしていたら、70代の女性患者さんが口を開け意識のない状態でベッドで倒れていました。
すぐ後輩と当直医(内科経験のある精神科医)にコールして、処置室に移動しました。
医師は「挿管」と言いましたが、私はただ立ったままでした。
私には挿管の経験がなく、準備も介助もやったことがありません。
医師は場の空気を察して、すべて一人で処置をしました。
結果、挿管は成功しましたが、患者さんは蘇生しません。
もう何も急ぐ必要がなくなったとき、医師はにっこりと笑って私たちにこう言いました。
「そうだったね、君たちは精神科でしか働いたことなかったもんね」
もちろんすべての精神科看護師が挿管ができないわけではありません。
しかし精神科だけしか経験したことがない看護師のなかには、あなたの想像を絶する以上にケアができない人もいることも事実です。
3. 「使えない」なんて言われない精神科看護師になるために今できること
もう答えは出てますね、、、「身体ケア」の習得です。
今の職場で納得いくまで「身体ケア」を習得してからの方が、将来不安なく精神科看護師として仕事できます。
もちろん今すぐ精神科看護師になるのもOKです。
私もそうでしたので。
どちらを選ぶかはあなたは自由に選べます。
2つの選択肢
- 身体ケアのスキルを身につける
↓ - 身体にケアの自信がつく
↓ - 精神科へ転職
- 精神科へ転職
↓ - 身体ケアをだましだましやっていく
↓ - 少しずつ慣れていく
身体ケアのスキルを上げる「最もてっとり早い方法」
ベテラン先輩のまねだと思います。
例えば私は精神科でしたが新卒の頃、先輩がベッドサイトに行くのに追いかけて、会話の言葉をメモってました。
わからないことがあれば飲みに誘い、ビールを注ぎつつあれこれ質問してました。
もちろん本を読む。研修に参加する。資格を取るのも良い手だと思います。
しかし「身体ケアの習得」が目的なら、職場にいる「ケアうまいなぁ…」と思う先輩をまねするのが一番早いです。
勉強とか資格とかそのあとでも遅くないです。
嫌いな先輩だったとしても一言「どうしたら〇〇さんのように技術がうまくなれますか?」と言えば相手の心を落とせるはず。
もちろん精神科に骨を埋めるつもりで、なりふり構わず精神科に行くのも私はアリだと思ってます。
失敗したとしても誰かに決めつけられるキャリアより、自分で選んだ方が後悔しませんよね。
というわけで、世間の「使える、使えない」の声に大きく流されつつも、最後の最後は自分で決めていきましょうね。
あなたがなりたい看護師なれることを心から応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。