LIFE 心理学

【私が見た未来】あの予言をモザンビークと認知心理学から紐解いた

2021年10月12日

「なんでみんな予言を信じるんだろう?
あの予言ってなんかカラクリないの?」

はじめまして(ペコリ)
公認心理師のオッシーです。
突然ですが、モザンビークって国ご存知ですか?

日本から12,300kmも離れてるので、
旅行したことないと思われます。では・・・

モザンビークって、実在する国だと思いますか?
ここに予言が当たる秘密がありました。

この記事は認知心理学に基づいています。
エンタメ要素はなく面白くありませんのであらかじめ・・・
ネタバレはありません。

1.『私が見た未来』人が予言を信じてしまう理由

大災害は2011年3月。
『私たちが見た未来』のこの予言をよく見ると
2つの要素が隠れています。

  合体すると信念になります

  • 個人的な体験(実際この目で見た!!)
  • 他に説明できる知識がない(こんな現象、予言としか説明できない!!)

順番に解説しますね。

① 個人的な経験

2011年3月という絵を私たちは実際に目にしました。
つまり『見た』という経験

ちなみに初版は1999年。
後から書き足したは無理ですね。

② 他の説明できる知識が不足している

数学、科学、トリックでは説明できませんよね。

逆の例だと天気予報。
同じ未来ですが、予言とは誰も思いません。
なぜなら『気象学』で説明できるから。

まとめ:私たちは他の知識で説明できない現象を目にした!!

ここから認知心理学です。

2.『私が見た未来』の予言を認知心理学で紐解く

謎を解くカギは、私たちが『目にしなかったこと』
具体的にいうと、
著者がみた夢のなかで『現実にならなかったもの』

こちらをご覧下さい
(1:15からの5秒間に注目!!)

分厚い本が2冊映ってますね。
著者は夢を日記にされていたようです。
ちょっと見づらいですが
左の日記に『1985年』と書かれてます。

予言の考察

1985年〜1999年の14年、毎日夢を見てたと仮定します。
(1999年は『私が見た未来』の出版年)

夢を見た回数は5110回
(365日×14年)

1つの夢が現実と合致する確率は・・・0.02%
(1÷5110)

コイン投げで12回連続で表or裏が出る確率とほぼ同じです。

コインが12回連続で表or裏だったら、どう思いますか?

「いや、おかしい!!
365日毎日夢なんて見ないし、
他にも当たった予言がある」と思われるかもしれません。

ここで大切なことは、夢を見た回数や当たった予言の数ではありません。
私たちの視線は、当らなかった予言に注がれなかったという事実。

私たちが見ていたもの

マスメディアから、このように見せられませんでしたか?

このように見たら、どういう印象を持たれますか?

結論:私たちは『当たったものだけ』見ていた

もちろん、私たちは『現実にならなかった夢』を知るすべはありません。
しかし、それは見えないけど『存在』しています。

モザンビークと同じです。
行ったことも見たことがなくても、
そこには、私たちのように毎日一生懸命仕事をしている人がいますよね。

Mother and son gathering wood at the mangroves at low tide, Mozambique. Dimitry B Unsplash

今回はこれ以上です。
この記事で、あなたの予言への疑問が少しでもスッキリしたら、光栄です。

ありがとうございました。


  私が見た未来 完全版

□参考した書籍
・クリティカル・シンキング(入門篇):あなたの思考をガイドする40の原則
・ファスト&スロー(上)

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