「求人数10万件以上、業界最大級!!」──
転職サイトの広告記事でよく目にします。
でもその数字を見て、心のどこかで「本当にそんなある…?」と思ったことはないでしょうか。
実はその”10万件”はこうした数字で作られています。
- 全国すべての都道府県の合計
- 正看護師だけでなく、他の職種(准看護師・助産師など)も含む
- すでに募集を締め切った求人もカウント
つまり、東京都で正看護師として、
「いま応募できる求人がどれくらいあるか」──
広告の数字からはまったく見えてきません。
このページでは、公式データをもとに、東京都の正看護師向け
「いま応募できる求人数」で各転職サイトを比較しました。
東京都の正看護師が「いま応募できる求人数」比較
更新日時:2025年9月1日8:00
転職サイト | いま応募できる求人数 (前日比) | 休止求人率 |
---|---|---|
![]() | いま応募できる求人数 4,098 件 (前日比:-1)
| 休止求人率 |
![]() | いま応募できる求人数 3,347 件 (前日比:+9)
| 休止求人率 |
![]() | いま応募できる求人数 290 件 (前日比:±0)
| 休止求人率 計算不可 |
![]() | いま応募できる求人数 非公開 | 休止求人率 計算不可 |
![]() | いま応募できる求人数 非公開 | 休止求人率 計算不可 |
![]() | いま応募できる求人数 非公開 | 休止求人率 計算不可 |
※いま応募できる求人数
+ 募集を休止してる求人数
= 合計求人数
(非公開求人は含まず)
※休止求人率
= 募集を休止してる求人数
÷ 合計求人数
× 100
※看護師ワーカーのみ、正看と准看を合算した数値です。
各用語の定義や、詳細な集計方法については
こちらのページで詳しく解説しています。
同じ関東地方の他県データは
関東地方の求人数データ一覧からご覧いただけます。
東京都の正看護師求人 | 数字から見える特徴
まず、転職サイトには大きく分けて2つの課題があります。
- 応募できる求人数を公開していない(非公開)
- 募集が終わった求人(休止求人)をそのまま掲載している
この2つの前提を踏まえて、各サイトを見ていきます。
比較ができない非公開のサイト
最初に確認しておきたいのが、「非公開のサイト」です。
ナース専科・レバウェル看護・看護師ワーカーは、比較に必要な数字が見えません。
このため、数字を軸にした判断ができず、今回は比較対象から外れる形になります。
できるなら、包み隠さず出してほしいところです。
数字が見える2つのサイトの比較
次は数字が見える看護roo!とマイナビ看護師を比べてみます。
ここで重要になるのが、「休止求人率」です。
看護roo!は約7割、マイナビ看護師は約6割と、どちらも非常に高いです。
これも注意すべきポイントであり、掲載されている求人の半数以上がすでに応募できないことを意味しています。
ただ、それを差し引いても、本日時点で東京都の応募できる求人数は、看護roo!が約4,100件、マイナビ看護師が約3,300件。
看護roo!が上回っています。
看護roo!が持つプラスの差
この800件の差は小さくなく、「マイナビ看護師にはないけれど、看護roo!にはある」求人があるといえます。
東京都×正看護師 |転職サイトを見ていく流れ
転職サイトの比較広告記事を見ていると、
「週休2日・夜勤なし求人が多数」「LINEで気軽に相談できる」といった“特徴”や、
「待遇が良い職場に行きたい方向け」といった“おすすめポイント”が並んでいます。
でも、これは大手サイトならどこにでも当てはまる、”共通点”です。
違いが見えないなら、「結局どこを選べばいいの?」と迷ってしまいます。
そこで、この記事ではシンプルに、2つの基準で整理します。
- 数字(応募できる求人数)が見えるか
- その数が多いのか少ないのか
この2点で見ていくと、東京都で正看護師して転職サイトを選ぶ流れが、わかりやすくなります。
① 応募できる求人数が、「見える」 + 「多い」
まずはこの2社を押さえるが王道です。
応募できる求人数が頭ひとつ抜けて多いため、希望に合った求人に出会える確率が高くなります。
ここから入れば、最初から多くの選択肢から選べます。
② 応募できる求人数が、「見える」 + 「少ない」
ナースではたらこの応募できる求人数は少ないため、利用できる場面は限られます。
メインで求人を探すなら、看護roo! や マイナビ看護師 を優先したほうが現実的です。
③ 応募できる求人数が、「見えない」 + 「不明」
件数が見えないため、数字で比べることはできません。
ここは「担当者の力量次第」と割り切って使う形になります。
ファーストチョイスというより、他のサイトで満足できなかったときに検討する位置づけです。
もちろん、転職サイトは数字だけで決まるものではありませんね。
しかし、数字で整理した2つの基準があれば、もう迷う必要はありません。
あとは気になるサイトを実際に登録してみて、自分の目で確かめてみてください。
【参考データ】東京都の魅力と代表的な医療機関
ここから先は、東京都の医療環境に関する補足情報です。
転職サイトの比較とは直接関係しませんが、職場選びを考える際の背景データとして参考にしてください。
- 東京都の魅力:全国トップの求人を誇り、13の医療圏で構成。23区内は大学病院・高度急性期が密集し最新医療に触れやすい環境。多摩地域では八王子などが拠点で、自然と都市機能のバランスも良好。『キャリアを磨きたい』『生活の利便性も大事』を同時に叶えやすいエリアです。
- 主要な医療機関があるエリア:
- 区中央部(文京区など):東京大学医学部附属病院、順天堂医院、東京慈恵会医科大学附属病院
- 区西南部(世田谷区など):都立松沢病院、国立病院機構東京医療センター、日本赤十字社医療センター
- 区西北部(板橋区など):帝京大学医学部附属病院、日本大学医学部附属板橋病院
- 多摩(八王子など):東京医科大学八王子医療センター、永生病院
東京都だけでなく、他の地域も含めた最新データもまとめています。
→全国47都道府県の正看護師向け求人数データはこちら。