「フェルメールのデルフト眺望ってオランダから門外不出だけど、
過去に海外で出展されたことなかったっけ?」
この記事は、こんな疑問のある方に向けて書いてます。
はじめまして(ペコリ😌)
公認心理師のオッシーといいます。
私もフェルメールが好きで、全点踏破踏したマニアです。
それでは疑問にお答えしていきますね。
1. フェルメールの【デルフト眺望】はアメリカで出展されたことがある
デルフト眺望(View of Delft) が歴史上初めて、
ヨーロッパ外で展示されたのがこちらです。
デルフト眺望 ヨーロッパ以外での初展示情報
- 期間:1995年11月12日〜1996年2月11日
- 場所:ワシントン・ナショナル・ギャラリー(National Gallery of Art)
- 展覧会名:ヨハネス・フェルメール (Johannes Vermeer)
National Gallery of Artの公式HPのバックナンバーを見てみましょう。
赤線の翻訳がこちら。
ハーグのマウリッツハイス美術館から貸し出された「デルフト風景画(デルフト眺望)」は、ヨーロッパ以外では見ることができなかったものです。
答え:デルフト眺望は1995-1996年アメリカのワシントンD.C.の
ナショナル・ギャラリーに出展された!!
ああ、スッキリ!!
これでこの記事の本題はおしまいですw
もうページ閉じてOKですw
あとはマニアがうだうだと喋ってるだけです…
1995-1996年 Johannes Vermeer展の破壊力
フェルメール作品が20点!!
歴史上最大スケールでした。
1996年以降、今でもこの記録は塗り替えられていません!!
Johannes Vermeer展のフェルメール作品(※2)
- デルフト眺望 (View of Delft)
- 真珠の耳飾りの少女 (Girl with a Pearl Earring)
- マリアとマルタの家のキリスト(Christ in the House of Mary and Martha)
- 音楽の稽古 (A Lady at the Virginal with a Gentleman) (The Music Lesson)
- 手紙を書く女 (A Lady Writing)
- 天秤を持つ女 (Woman Holding a Balance)
- 赤い帽子の女 (The Girl with the Red Hat)
- フルートを持つ女 (Young Girl with a Flute)
- 手紙を書く女と召使い (Lady Writing a Letter with Her Maid)
- 地理学者 (The Geographer)
- レースを編む女 (The Lacemaker)
- 真珠の首飾り (Woman with a Pearl Necklace)
- ヴァージナルの前に座る女 (A Lady Seated at the Virginal)
- ヴァージナルの前に立つ女 (A Lady Standing at the Virginal)
- 小路 (The Little Street)
- 青衣の女 (Woman in Blue Reading a Letter)
- ダイアナとニンフたち (Diana and Her Companions)
- 聖女プラクセデス (Saint Praxedis)
- 窓辺で水差しを持つ女Young Woman with a Water Pitcher)
- 信仰の寓意Allegory of Faith)
す、すごい数ですね!!
Johannes Vermeer展はワシントンD.C.の後、
オランダのハーグで開催されました(1996年3月1日〜6月2日)。
デルフト眺望の足跡
デルフト眺望は1996年以降は門外不出。
しかし、過去にヨーロッパ内で出展されてます。
デルフト眺望の出展歴(※3)
- 1921年 パリ
- 1929年 ロンドン
- 1945年 アムステルダム
- 1950年 デルフト
- 1966年 パリ
- 1986年 パリ
実は2009年にもう一度、ワシントンD.Cに出展される予定でした。
しかし保存状態を悪化させないためキャンセルになりました。(※4)
ということは、デルフト眺望を巡礼するには、
オランダのハーグに行くしかありません。
2. フェルメールを巡礼するときの注意点
私が巡礼中にミスったポイント…
美術館チェックポイント3つ
- 休館曜日
- 改修工事してないか
- ほかの美術館へ出展してないか
美術館の公式HPチェックはマスト。
例えば、デルフト眺望ならこちら。
マウリッツハイス美術館
公式サイト以外でオススメのサイトはこちら
他の美術館で貸し出しされていないかなど、
リアルタイム情報がわかります。
Essential Vermeer 3.0(⇐ブクマ必須)
海外の美術館は工事しまくってますので、
ホント注意ですwww
私はドイツ・ブラウンシュヴァイクにある『アントン・ウルリッヒ公美術館』が工事中と知らずに、最寄りのドイツ・ハノーファー空港まで行ってしまいました・・・
あとは本も大事です。
3. フェルメールが今より好きになれる本
巡礼に役に立つ5冊紹介します。
順番に読むと挫折しません。
フェルメールが今より好きになれる本
- 謎解きフェルメール
- フェルメール全点踏破の旅(⇐ココまで読めば十分!!)
- フェルメール 謎めいた生涯とその全作品
- フェルエールの世界
- フェルメール論
さらりと紹介します。
謎解きフェルメール
初めての方にはまずこちらがオススメ。
薄い本なので、サクッと読み切れます!!
デルフトの写真が多いので、
今すぐ巡礼したくなるので注意!!
フェルメール全点踏破の旅
すぐに行けなくても、ヴァーチャル巡礼できます!!
「はぁ〜、美術館に行くまでの電車や飛行機のルートとか紹介されたら、行きたくなるじゃん」とため息ながらどうぞwww
この2冊までで充分楽しめます。
こっから先がマニアック本!!
フェルメール 謎めいた生涯と全作品
巡礼中にもっていきたい本No1。
コンパクトなのに情報量が多く飽きません。
私は飛行機の中でずっと読んでました!!
フェルメールの世界
この本を楽しいと思ったら、
あなたはフェルメール・マニアwww
作品というより『フェルメールの人生』がわかります。
フェルメール論
キング・オブ・フェルメールブック!!
解説本の頂点に君臨してます。
これさえあれば、もう何もいらないwww
今回はこれで以上です。
ありがとうございますペコリ😌
参考 / 引用
※1 National Gallery of Art
※2 National Gallery of Art News Release
※3 Essential Vermeer 3.0
※4 Book reviews by art historian Drs Kees Kaldenbach
The Pride of Place: Dutch Cityscapes of the Golden Age / Bewonderde Stad, Hollandse Stadsgezichten uit de Gouden Eeuw
Book review by art historian Drs Kees Kaldenbach
① 謎解きフェルメール
②フェルメール全点踏破の旅
③フェルメール 謎めいた生涯と全作品
④フェルメールの世界
⑤フェルメール論